オッペンス女史に「不屈の民」のチケット今106枚と報告したら、「あら、素敵!ベートーヴェンのop.106は素晴らしいソナタよ。プログラム29番にしても良かったわね!111枚になればいいわ!please don’t give up WE are getting there….we will be united……」と何時ものおまじないの様な台詞になるのだが、話をベートーヴェンに振ってみると、もう止まらない………ベートーヴェンやブラームスそしてメンデルスゾーンと言うドイツ音楽硬派は「我が庭」と言わんがばかりに話が弾む。そして意外なことが…….「私、実はね………秘密…….」「???」「うっふっふディアベリ弾かないのよ。レパートリーにないのよ。怖いわね。世の中の人は皆思い込んでいるの。「不屈の民」の初演はディアベリとカップリングされていたって…..これだけでも、世間の人の言っていることをそのまま信じてはダメ。ダメなのよ….。噂とか政府が言っていることとか全て自分の耳と目で確かめなければダメよ。昔はベートーヴェンの専門家の様にみられていた時期もあったのでそう思い込まれてしまったのね。確かにディアベリと一緒にと最初はジェフスキと話していたんだけれど,でも真逆あんなに長い曲になるとはねー。それでベートーヴェンのop.111になったのよ」
思い込みって怖いでしょ。イーゴル・レヴィットになんかの機会に初演はディアベリではなかったと伝えたら絶句したのかどうか、よく覚えていないんだけれど会話が続かなかった様な記憶があるのよね。最初に聞いてくれたらね…..何でも本当に知らないことは先ず疑ってみて、自分で調べる。この姿勢が大事ね」
81歳にして未だ衰えない好奇心と行動力。これこそ正に不屈の心!
WE Will not give up !
今晩111を超えます様に!