アーシュラ・オッペンスが未だジュリアードにいた頃、ロジーナ・レヴィンのレッスンの日にキング牧師暗殺の報。
レッスンに行くとレヴィンが「今日はレッスンはとてもじゃないけど、できないわ。もう真っ暗。二人で散歩しましょう」と言われ、2人でひたすら黙々と歩いた。キング牧師の暗殺は、ケネディ大統領の暗殺と同じ位というか、それ以上のインパクトだった。ヨーロッパでは
そのgravitusはケネディーを凌いでいて、アメリカの絶対的信頼をベトナム戦争と同じぐらいのマグニチュードで破壊したのではないかと思う。
ロシアから逃れてきたレヴィン。両親がチェコやドイツからギリギリ米国へたどり着いたオッペンス。そして作曲家のジェフスキーも、皆キング牧師の死から大きな影響を受けた。
カーク氏がと言うのではなく、今の時代のある意味距離の縮まったアメリカという国で起きた事が我々に多大な影響を与えなければ良いのだが、何だか地球を取り巻く環境が何だかきな臭いというのではなく、一つの時代が終わりに近づいていて今何処にいて何方へ向かっているのかすら判らない状況へまっしぐらという状況だけは避けたいと祈るばかりである。
昔から言われている「歴史は繰り返す」と言う言葉は実証済みである事を人類は有史以来経験しているにだから……