Being Black in the UK music industry – 英国の音楽業界において黒人であるということ、ぐらいですか、そういう名前のレポートが作成されまして、こういうレポートはこれまでなかったそうなのですが、それによりますと大変黒人は差別されているということがわかったとかいうことだそうです。この調査はクラシック音楽だけに限らず、すべての音楽業界において、ということです。これから調査を毎年やる、ということだそうです。
https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-58884705
2021年3月半ばから4月末にかけての6週間をかけた。回答を寄せたのは1718人。
黒人音楽家のうち88%が昇給などの妨げを感じている。73%が直接的間接的を問わず人種差別を経験している。80%以上の人が自覚なき差別を経験していると回答。
白人の音楽関係者の収入は黒人の音楽関係者よりも月に平均して299ポンド多い。「“Nワード”を使わないように何度も頼まないといけない」「肌の色やアフリカについてのジョーク、本当の出身地についてのしつこい質問」なども受ける、と。
音楽業界が黒人音楽家をうまくサポートできているかという質問について満足と答えたのはわずか9%。75%が不満をいだいている。音楽だけで収入を得ている黒人は38%、白人は69%。
ところでBBCの記事に、BMGは調査の結果黒人アーティストへの印税に大きな違いがあることを発見し、「全てアーティスト、全カタログにおいて最も低い賃金が支払われるレコーディング・アーティストに利益をもたらすための措置を講じる」と語ったとあります。これはちょっと怪しい表現だが、何もしないよりもましか。
最後に、この調査に関わった責任者のコメント「私達がやろうとしているのは、専門的なレベルだけでなく、入門レベルの草の根的な取り組みや機会の面でも協奏の条件を公平にすることです」
この表現はとてもフェアなように思われる。アジア人も黒人と同じように声を挙げて行く必要があるんではないのかと思うんですが、アジア人はこうして声を挙げていくよりも黙って我慢する傾向のほうが強いんですかね。もしくは違うやり方をとるんですかね。
レポート全体はここからダウンロードが可能:
https://blim.org.uk/report/