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アルゲリッチとピリスがジュネーヴで2台ピアノ

ピリスは道で転んでコンサートをキャンセルしていましたが無事に復帰していて、先週木曜日、12月16日にはアルゲリッチとスイス・ロマンド管と共演を果たしたそうであります。

素晴らしい。                                                                                             

演奏したのはモーツァルトの2台ピアノのための協奏曲K.365です。この曲は覚えやすくていいんですよ。なぜってね、ケッヘル番号がね、1年の日数と一緒なんだ。そう思えば一発で憶えられるからね。最高だね。さあみんなも憶えてくれたよね!

映像がスイス・ロマンド管弦楽団の公式YouTubeに今日上げられたから、いつまで観られるかわからんので早速と以下より御覧ください(12/22 09:15追記:YouTubeのリンクが変わっていて視聴不可になっていたので貼り直しました)。

指揮そして譜めくりはダニエル・ハーディングである。

えっ、譜めくりってどういうことっすか。そう、文字通り「譜めくり」である。アンコールで二人は4手のためのソナタK521の2楽章を演奏するのだが、その譜めくりを、指揮台の横に奇妙な角度で用意された椅子(オーケストラがすぐそばにいるし、カメラもすぐそばに置いてあるし、そこしか無いよね)に座ったダニー選手が、率先して実践しているのだ。そう、ハーディングは飛行機も操るが、譜めくりも出来るのだ!!バーン!!(当たり前か)。

しかし指揮者が譜めくりをするというのもなかなかレアな光景で、これは2人のピアノのレジェンドが演奏しているからこそと言えよう。客席が思いっきりブラボー!と言っていて、うおっ、飛沫が・・・とつい引いちゃうのは日本人的すぎる反応かもしれません。いやはや、ピリスもアルゲリッチも、また日本で演奏してくれる日をワクテカしながら待っている。なんなら日本で共演してくれたっていいっすよ(なかなか無理筋な希望とは言え)。