ショパン国際、チャイコフスキー国際と並びクラシック音楽の『世界3大コンクール』の一つと称され、日本での人気は上2つと比べ今ひとつ、という若干悲しい立ち位置でございますが、エリザベート国際コンクール(ベルギー、ブリュッセル)が昨日ニュースを発表。
今年5月にピアノ部門が開催予定だったところコロナの影響で「とりあえず延期するわ」っていう状態でしたが、その延期先が決定したそうです。1年先の来年5月に延期して開催。
https://queenelisabethcompetition.be/en/home/
チケットを持っている人は来年そのまま同じ席番で有効。来年行くで!っていう人は何もする必要がありませんと書かれています。ただし今年5月4日月曜スタートだったのが来年は5月3日月曜スタートになるんで、そこだけ気をつけてって書いてある。タイムテーブルっていうか対応表もご用意。親切。でも間違えちゃう人もいますよねきっと。
エリザベート国際コンクールはピアノ、ヴァイオリン、チェロ(←最近追加になった)、声楽の部門があって1つの部門が年をずらして開催されています。あ、作曲部門もあるんですが、その存在感はやや薄めと言ったら怒られちまうだろうか。ごめん。どういうサイクルで作曲部門が行われてたか覚えてないす。
来年は2部門を同時に開催するのか、というとそうではなくて、全部門が玉突きのように順々に繰り延べで開催されることになるそうです。参加には年齢制限がありますが、その上限も1歳足すとのこと。自分はどうなる、と年齢制限が不安なベテラン勢もほっと一安心。
個人的にこのコンクールは現地で2回観ているので思い入れがあるんですよね。事務局の心労、負担はかなりのものだっただろうと思いますが、とりあえずは参加者含め関係者一同やれやれ一息、というところでしょうか。来年5月にさらなる延期とか支障なく開催されることを願います。
おさらいとして書いておくと、過去の主な優勝者、入賞者にはギレリス(前身のイザイ・コンクール)、ミケランジェリ、アシュケナージ、アファナシエフ、オイストラフ、クレーメル、レーピン、内田光子、堀米ゆず子などが含まれます。
このコンクールはホームステイが充実していて、参加者は確か希望すればホストファミリーのお家に泊まれるんですよ。そこで心行くまで練習ができるうそうです。コンクール会場まで車で送ってもらった、大変良くしてもらった、と参加した私の友人も言っていました。もう15年ぐらい前の話だけど。