Opus Klassikはドイツの音楽賞です。昔はECHO賞という名前でしたが、2017年に不正が発覚したとかなんだったかスキャンダルがあってごたごたした挙げ句、とりあえず名前を変えましょか、ってことになって引き続き存在している。若いアーティストとか知らないアーティストを探す一つの手段として私も毎年結果を見てます。
朝起きたら「今年のノミネート作品が発表されました!」というニュースを見つけました。さっそく心踊らせながら見に行きましたところ、私という一個の有機体は愕然として食べかけのクリームパンを落としたのでる。
・・・・ノミネート作品、多すぎひん?
こういう音楽賞っていうのは選考委員がいて、その人達が何枚か、せいぜい各ジャンル3枚とか5枚以下に絞り込んで来て、それがノミネート作品として発表されるもんだと思っていたのですが、今年のOpus Klassikは違う。各ジャンルのリストが大爆発である。爆発前か爆発後かというと、圧倒的に爆発後である。
例えば器楽賞。ここにリストがあるんですけど、数えたら131作品もある。ひゃっ、ひゃくさんじゅういちぃ??そして指揮者賞も91作品だ。さっと眺めたがネぜ=セガンだけで4作品、シャイーも3作品。2作品ある指揮者も複数。
イヤッッホォォォオオォオウ大漁だ大漁だ!!大漁の旗を立てて帰港しようぜ!!・・・いやあ、昨夜食べたアジが美味しくて息子と一緒に無言で食べ尽くしたんだよね。脂が乗ってておいしかったよね。あれは近年まれに見る大当たりだったね。
話がずれました。
こんなにリストが大きくなったのは今年からだろうか。前からだろうか。いつも結果しか見てなかったけど、こんなにだったかな。国際コンクールも近年、参加者の数が膨大化していて審査員の方大変だなと思っていましたけれど、このように音楽賞のノミネートの数も爆増させるのがこれからのトレンドなのか。
困ったことに(困らないけど)ノミネートの中にね、知らない名前とかがあると、つい調べなくちゃという気持ちになってしまうんですよね。もしかすると、リストを大きくするというのには戦略があって、私みたいなおっちょこちょい人間がひっかかるのを期待しているのではないか。おっちょこちょいがふむふむ言いながらアーティストのことを調べる=名前を知らしめるためのアタックチャンス!!
ページの下の方にあるノミネートの仕組みみたいな文章を読むと、ノミネート料50ユーロみたいなことが書いてあるんですけど、もしかして50ユーロ払ったら何でもノミネートされる・・・・とかいう事だったりして(さすがにそれはないと思うけど)。
授賞式は10月18日、ベルリンのコンツェルトハウスにて開催予定。無観客あるいはみなさん映像で出演みたいなことになる可能性もあるかなと思われます。嗚呼、古炉奈!!