チェコでは10月5日から1ヶ月間非常事態宣言が再発例。すべてのコンサート、オペラが禁止となる模様です。上の画像はスメタナ《リブシェ》で1883年に華々しく幕をあけたプラハの激美オペラハウス、国民劇場!(81年、こけら落とし翌日にいっぺん燃えた)
https://operawire.com/czech-republic-announces-state-of-emergency-due-to-covid-19/
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100100201&g=int
チェコでは新規感染者の数が増加傾向。日によってばらつきはありますが、グラフは右肩上がりにつき下された決断。お隣のスロヴァキアも今日から1ヶ月半、大規模イベントが中止になるそうです。ただし両国ともにロックダウンなし。
チェコ・フィルはオーケストラを半分にスプリットして、どちらかで感染者が出ても公演が中止に追い込まれる事がないように工夫をしていましたが、
これによりそもそも公演が出来ない状態となってしまった。
まだチェコ・フィルの公式サイトには中止のアナウンスがありませんけれど、カレンダーにあるパヴェル・ハースQ&クレモナQとか五明カレンとかのコンサートも中止となるのでしょう。
https://www.ceskafilharmonie.cz/en/
国民劇場もまだ特にアナウンスなし。
https://www.narodni-divadlo.cz/
●そのほかフランスではコロナでオペラが中止に追い込まれています。ルーアンでは《タンホイザー》の公演が前日に中止となり、、、、
https://www.operaderouen.fr/saison/20-21/tannhauser/
※9月30日および10月3日の2公演ともに中止。
パリのオペラ・コミックではミンコフスキが振るはずだった《町人貴族》が9月28日の公演当日になって中止。(28,29,30,1,2の5公演が中止。10月3,5,6,7,8日の残り5公演は実施予定)
https://www.opera-comique.com/fr/actualites/information-bourgeois-gentilhomme
●一方ウィーン国立歌劇場はコロナ感染者や濃厚接触者が出ても中止にはせず、直前のキャスト変更を繰り返してながら上演を続けている。たとえばこれ、
https://operawire.com/wiener-staatsoper-announces-multiple-cast-changes/
ウィーン国立歌劇場からは「なんとしてでも上演し続けるぞ」という強い意思が伝わってくるようだ。
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それにしても直前の中止発表とか、お客様もがっかりですが、中止対応をしなければならない主催側にとっても地獄。電話では間に合わないだろうし、諦めてネット上で告知するだけしかないすね。あとはメール。知らずに来ちゃったお客様には「ごめん」で済ませるよりない。ヨーロッパだけに、お客様が切れても「しゃーないやん?」って肩をすくめて終わりにする、のでしょう。多分・・・。