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ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート2021、ウィーン楽友協会にあなたの拍手が鳴り響く。

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、おそらく無観客で開催ということになったようです。「無観客で決まった」ようなことがあちこちに書かれていて、ああいよいよ無観客を決めたのかと私も思ったのですが、ORFの特設サイトによると、まだ観客を入れることは断念していないかもしれず「無観客かもしくは非常に限られた数の聴衆」という書かれ方になっている。

もはや2000人とかそういうのは諦めたが、50人でも100人でも、聴衆を入れることができるのであれば、そうする、ということでしょうか。50人とかですと、むしろ寂しい感じが際立ってしまうのではないかという気もしますが、それでもなお、観客が居たほうがいい、という判断なのか、あるいは、どうしても聴きたいというVIPのために数席を用意する、という感覚でしょうか。

それで、実際の観客の代わりにですね、なんとネットを通じて拍手が送れるようにするそうなんですよ。

ORF: Interactive live applause for the New Year’s concert
https://alkhaleejtoday.co/international/5503560/ORF-Interactive-live-applause-for-the-New-Year%E2%80%99s-concert.html

そんなシステムをグラーツの会社、ポエット・オーディオ社(高品質ワイヤレス・サウンド・システムのメーカーだそうです)が構築?したんだかなんだかのようで、なんということでしょう、あなたの拍手が、会場に鳴り響くかもしれないというのだ!!ババーン!!!

あなたの拍手/とどけ/ムーティ(ウィーン)に

うむ、一句できた(字余り)!

うおおお、参加したい!という方、急げ!https://www.neujahrskonzertapplaus.com/homeにアクセスし、[Anmelden / Register]ボタンから、登録だっ!!(日本から登録できるかどうかは確認してないんでわからないんですけど、すいません)。事前に画像をアップロードしておけばORFがなんとそれを中継の際に使ってくれるかもしれないそうです。やったね!!

拍手は6台のサーバーに送られ、特殊なソフトを使ってミックスされ、楽友協会内に設置された20台の(もちろんポエット・オーディオ社製)スピーカーで再生されるそうです。・・・・と、ここまで読んで、ファンの皆様には、大変気になる疑問が一つ浮かんだと思うんですよね。

「ラデツキー行進曲の手拍子どうするの?」

これな。この問題はどうなるんでしょうか。いくらネットで世界中が同時につながっているご時世といいましても、世界中から送られてきた音を会場の音に合わせることはできないはずです。コンマ数秒から数秒程度ずれるはず。なので、来年は残念ながらラデツキー行進曲の拍手は恐らく出来ないのでないかと想像いたしますが、それとも超特殊な方法を使ってあわせて来るのかもしれず、そのあたりに何やら妙な期待感のようなものが生まれてしまうのは、やはり「ウィーン・フィルならできるかも?」と言った変な思い込みのようなものがあるからでしょうか。

普通に考えたらラデツキー行進曲の手拍子(と《美しく青きドナウ》の前奏が始まったら拍手して中断させるお約束のやつ。)は「なし」ってことになるんだけどね。そう、普通に考えればね。