ずるずると引き伸ばされる閉鎖。ベルリンの劇場は、少なくともイースターまでは閉鎖ということだそうです。
https://operawire.com/berlin-opera-houses-to-close-until-easter-2021/
われわれ日本人には馴染みが薄いんですが、ヨーロッパにはイースター休暇っていうのがあってですね、この頃になると皆さんお休みになって連絡が取りにくくなるんですよ。気をつけようね!・・・・イースターっていうのはつまり復活祭と言いまして、キリスト教のたいへんたいへん重要なイベントのようでありまして、ややこしいことに毎年日付が違うんですよ。太陰暦に基づいて決められていますから。
だいたい3月末から4月の頭ぐらいなんで、あーそろそろイースターかねっていうときはこちらも気をつけてヨーロッパとやりとりせないかん。急ぎの確認事項とかがあっても連絡がつかなくなって慌てることもありますんで。
で、ことしは4月4日なんですが「少なくともこの日まではベルリンの劇場は閉鎖を続ける」という決定があった、ということなんですよ。もうね、なんというか、「・・・っすよね」としか言えませんかね。
ベルリンの州政府文化担当参時クラウス・レーデラー博士が州立劇場の代表者、あるいは小劇場の代表者たちと13日に会議を開き、その会議の後、声明を発表。「2021年の復活祭まで舞台は閉鎖。ご想像の通りだ。」とレーデラー氏。とりわけ英国と南アフリカでの変異種とその感染拡大に警戒をしているようです。
「物事がふたたび動き出したとき、文化もそのプロセスに含まれている必要がある。しかし今は誰もそれについて確証ある情報を提供できない」
バッサリ。
ライブストリーミングなどで生き残りを!とか、あらたな可能性を探るチャンスだ、いう声もありますが、ライブストリーミングって、もうみなさま飽きちゃったんじゃないでしょうか。あまりにもあちこちで無料や有料のライブストリーミングなんかをやっていて、ほぼほぼどこも成功しているように見えない。あくまで印象に過ぎませんが、最初は人を集めていたようなところでも徐々に集まりにくくなっているはずです。
音楽っていうのはやっぱり人が一箇所に集まって、目の前で人間が演奏してこそ盛り上がるんであって「自宅でオーディオでよろしく」っていうのに人が常時集まって課金するとは到底思えません。あるいはほかに儲ける手段があったら誰か教えてほしい。たぶん、、、ないと思いますよ。
なので、劇場が長期にわたり閉鎖となるのであれば、じっと黙って耐える、もしくは一時的に転職などするしかない、というのがいまの私の個人的な意見です。