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「コンサートホールは入場率50%であれば安全」(ドイツ、ドルトムントでの研究結果)

ドイツのドルトムントのコンサートホール、コンツェルトハウス・ドルトムント(1,550席)で11月20日に行われた研究の結果が公表されただとかで、ニュースになっております。

https://www.thestrad.com/news/concert-halls-safe-at-50-per-cent-capacity-reports-german-study/11656.article

ドルトムントはドイツで8番目に人口が多い都市。めちゃ大ざっぱに言いますと「左の真ん中あたり」にあります。Dortmundって書くんですけど、dort が「そこの」とかいう意味で、mundは「口」なんですよね。だから強引に訳すと「そこの口」っていう意味になるんかい?不思議な地名でありますことよ。

●公式サイトに掲載されているその研究結果をご覧ください:
https://www.konzerthaus-dortmund.de/aerosolstudie/

1分ちょっとの動画もあります↓

結論を先に書くと、「『マスクと十分な換気があれば』コンサートホールでの感染リスクはない」ということだそうですが、それでも市松模様での着席を推奨ということだそうです。

これはあくまでもドルトムントのコンツェルトハウスの結果なので、各劇場で違う結論となる場合があることを念頭におきながらお読みください。

ホール内部の容積が大きいため、エアロゾルは強力に希釈される。また再循環しない換気システムによってエアロゾルは除去され、蓄積しない。マスクを着用しない場合は直前の席は空席にすべきである。隣が空いていれば感染の可能性は非常に低い。ホール内では20分に一度完全に空気が入れ替わるため、超拡散が起こる心配はない。

・・・・といった内容です。超拡散はないと言いつつ、この研究結果では100%ではなく50%の市松模様での着席を推奨していますがその理由も書かれていて興味深い。客席が100%だと、客席が危険になるのではなく、ホール内の廊下やホワイエ、トイレなどでのリスクが高まるからということのようです。

換気システムがホール内とは異なっているため、必ずマスクを着用すべきである。休憩時間中は客席の扉はすべてひらいたままにすべきである。感染のレベルが低くなったら、マスク着用(鼻出し禁止)さえすれば100%の着席を考慮することも可能となるだろう、といった内容のことが書かれております(以上、グーグル翻訳様に基づく抄訳)

というわけで、日本の我々も、ホールに行く場合は客席よりも、通路やホワイエ、トイレなどで、より気をつけたいと思います。行き帰りの交通機関もそうですね。 ところで、何度でも書きますが、50%の入場率で黒字になるコンサートはほぼないでしょう。50%だと赤字なんですよ。そしていまこの状況で50%もお客様がお越しになるのか?感染のリスクも大変気になりますが、50%にしてもチケットが売り切れない、むしろガラガラ、という「券売リスク」の方もまた非常に重い問題なのです。