英国の最大手音楽事務所の一つ、ハリソン・パロット社がロンドンの事務所を移転したようです。これまでThe Ark(=方舟)と呼ばれる船形の素晴らしい建物に入居していましたが(Google画像検索)、ウェブサイトのロンドンオフィスの住所が新しくなっています。素晴らしい建物というのは、裏を返しますと賃料も高いということになります。ハリソン・パロットでもリモートワークが進められているとは聞いていましたが、これによってさらに推進されるということになるでしょう。
【1/28 13:21 追記】もうちょっと調べてみましたら昨年の12月18日に移転していることがわかりました:
https://suite.endole.co.uk/insight/company/02861707-harrison-parrott-limited
日本でも大手芸能事務所のアミューズが本社を河口湖あたりに引っ越しする計画がある、というようなニュースがありましたけれども、エンタメ業界のマネージャーはそもそも現場にいることも多く事務所は不在にしがち。高額な都心に事務所なんかなくたっていいのかもしれませんね。アミューズの場合は、文春によりますと渋谷の本社の賃料が月額5,000万円近いとありました(https://bunshun.jp/articles/-/42817)。・・・たっか!!河口湖なら何をどう逆立ちしても少なくともその10分の1以下になるのではないかと思いますので、人気のクリエイターかなんかに頼んでギンギンに改装してもらってもあっという間に回収できるお値段のような気も致します。
ためしに河口湖で賃貸オフィスを検索したらほとんどない&50万円に届くようなものもありませんでした。50万になったら家賃99%減すよ。・・・ひっ。
たとえば河口湖の259.2m2ある体育館は月額17万円(寒そうだけど)
https://www.chintai.net/detail/tn-C010085460000000000000760001/?sidesFlg=1
ところでハリソン・パロット社の新しいオフィスはどういうところかなとググってみましたら(おそらくですが)Regusのようでした。たぶんこれではないかな、と。
https://www.regus.com/en-gb/united-kingdom/london/hammersmith/26-28-hammersmith-grove-2313
リージャスは日本でも展開しているレンタルオフィスの草分け的存在です。私もいっぺんだけ都心のリージャスを見学させていただいたことがありますが、大きな部屋や小さな個室がずらっと並んでいて、コワーキングスペース的な場所もありました。電話も代行で受けてくれるし手紙もまとめてくれる、キッチンもあるし商談スペースもあるしコピー機もあった。
エンタメ業界は世界的に大苦境が続いているわけですが、さすが思い切った事をするな!という思いと、ハリソン・パロットもやっぱ厳しいんだろうな、という思いの両方が交錯いたします。
固定費を含む出費は可能な限り下げつつ、業界全体で生き残りをかけ耐えて行く。