ワンおばちゃんは言いました「何です、こんな!自己陶酔の極致みたいでやりすぎですよ!こんなに、くねくね」ググニンは猛反撃で「いや、僕バレエが大好きだということ知っているでしょ。ロシアバレエのヨーロッパ公演の時も特別ガラ・コンサートでボルショイやマリンスキーの人たちのガラで舞台の上でピアノ弾いていた時なんか昔ロンドンのコロセウム劇場に聴きに来て絶賛してくれたじゃないですか?“素晴らしい!こんなにバレエを知っていて愉しそうにしている人は滅多にお目に掛かれない”と…..評論家まで連れてきて大騒ぎしていたじゃないですか?」「あっそう、そうだった。覚えていますよ。でもその時はここまで自分でゆらゆらとしてませんでしたよ….」「リハの時はこうですよ。何時も….」「それで何も言われないの?」
「言われましたよ…何やってんの!踊るのは僕たちだから君はやりすぎ…だけど本当に踊りやすいよね…..気がついたら何時の間にか身体が踊ってるんだ…..でも踊るのは僕たちだからね!」カーテンコールで劇場の舞台でダンサーたちと手を繋いで一緒に何度も何度もカーテンコールに出ていたググニンの澄み切った笑顔が忘れられない。彼も心の中でずっと踊っていたのね。本当にバレエを隅から隅まで知っているアンドレイ。彼のバレエ音楽は半端じゃない!ワンおばちゃんがバレエダンサーだったら彼を誘拐してしまうかも…..