ウィーン国立歌劇場といえば、泣く子も黙る世界屈指の伏魔殿、ではなくて、いや、伏魔殿かもしれないが、それと同時に、泣く子も黙る世界の歌劇場であります。ウィーンといえばオペラ。オペラといえばウィーン。いささか言い過ぎのような気もいたしますが、ある程度以上そのような感じかなと思います。
さて、そのウィーン国立歌劇場が、史上初めて衣装のオークションをオンラインで実施するということで一部界隈は非常に湧いております(自分調べ)。
https://www.wiener-staatsoper.at/en/staatsoper/media/detail/news/costume-treasures-for-auction/
ウィーン国立歌劇場の豪華な衣装に袖を通してきたのはまさしく世界のきらめくスーパースターたち。まかり間違っても隣の山田くんちのポチとか、我が家の怠け者の猫どもなんかではありません。ドミンゴやぞ。アラーニャやぞ、ネトレプコやぞ、グルベローヴァやぞ!!うおお。
そういった綺羅星のごときスターたちが実際にご着用されたというご衣装となれば、もうオペラ狂の皆様にとっては垂涎のアイテムでございましょう。同歌劇場の告知によりますと「グルベローヴァ、ネトレプコ、ガランチャ、バルツァ、タッデイ、シコフ、ドミンゴ、カレーラス、ベチャワらが実際に使用した、今は使用されない衣装」とございます。またオークションのサイトにはアライサ、ヴィラゾン、ギネス・ジョーンズ、ユリナッチなどの名前もございます。
蝶々夫人の和服は日本の生地を使って、日本の職人の手で作られた、とか書かれていて、うわー贅沢やのー、いったいいくらかかったんですのこれは、とつい下卑たことも考えてしまう。かつらはないんか。どうもかつらは出品されないみたい。サイズも書かれてはいますが「着用者にあわせて作られているので、標準的なサイズとは異なる場合がございます」という一言もパンチが効いている。まあ実際こういうお洋服を着て外に出かけましたらただの奇人になってしまうので、普段着目的ではお求めにならないことは推奨いたします。
スタートのお値段はまちまちですが、100-2000ユーロの間です(1万3000円から26万円ぐらい)。オークションの収益はすべてウィーン国立歌劇場の若者育成プロジェクトに寄付されるそうです。今回一番高いお衣装はロベルト・デヴリューのグルベローヴァ仕様?のもので2000ユーロ(上の画像のやつです。日本円で約26万円!)スタート。果たしてどこまで高騰するのか。わくわくが止まらない。誰か止めて!!
肝心のオークションは6月29日火曜日の午後3時開始とあるんで、日本時間の午後10時スタートということになりますか。全76点、オンラインで、世界中から参加できるということなので、みんなタブを開きまくってガンガン競り落としてくれよ!!ハンマープライス!!
競り落とした品をメルカリに出品するのだけはおやめください(そんなやつあいねえよ)。