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ザルツブルク音楽祭でコロナ陽性1名。全観客にFFP2マスク着用を義務づけへ

ということだそうです。ザルツブルク音楽祭は今年は全席を解放して開催中、というか17日に始まったばかりなのですが、初日の公演でさっそく陽性者が出た(毎年必ずやってる演劇《イェーダーマン》の野外上演)。

https://operawire.com/salzburg-festival-announces-mandatory-facemasks-after-audience-member-tests-positive-for-covid-19/

うおうお。で急遽、全聴衆にFFP2マスクの着用を義務付けました。プレスリリースは以下ページにあるんで探してDLしてちょ。動きが速くて素晴らしい。

https://www.salzburgerfestspiele.at/en/press

FFP2マスクというのはいわゆるN95とかそういうのと同等の、不織布マスクよりも強力なマスクです。呼吸は普通の不織布マスクよりはしんどい(し出費も痛い)けれど、クラシック音楽は座って静かに聴くから、ほとんどの方は大丈夫。むしろFFP2マスクの義務化で安心安全を強調できるというわけです。

なお陽性反応を示した方はワクチン2回接種が完了していた。fully vaccinatedと書かれていますんで2回目の接種から2週間以上が経過していた。それでも陽性が出るコロナ、強い。

ザルツブルク音楽祭では誰がどこに座っているかが記録されていて連絡先もわかっているので、周りのお客様合計44人にも連絡が行き、追跡調査が行なわれているということです。つまり44人も濃厚接触者としてPCR検査&自宅待機ってことですか。なるほど。他の公演のチケットを持っていても行けませんね。

アーティスト側にはその場にいてもコンサートが中止になって行なわれないというリスクと、自分はコロナでなくても、まわりの人が陽性反応なら公演に出演出来ないリスクがあり、客席側にも、自分がコロナにかかるかどうかだけでなく、周りの方が陽性で濃厚接触者認定されたらしばらく公演行けない、というリスクがあるわけです。なかなか。

ザルツブルク音楽祭からのニュースの最後の一文がその対策の難しさを表している。

As planned, the prevention plan will continuously be adapted to the development of thepandemic.

計画通り(ザルツブルク音楽祭の)予防措置はパンデミックの状況に合わせて継続的に変更されます。