リガ・ユールマラ音楽祭。ラトビアの首都リガのすぐそばでやっている音楽祭なんですけど、先週日曜のクロージングコンサートにポルトガルの大ベテラン、マリア・ジョアン・ピリスが出演予定だったところ、当日の午後に道で転倒し入院。しかしながら検査の結果、肩(右か左かは不明)の負傷程度で済んだ模様。その日の夜のうちに無事退院しましたよというお話。
https://www.arabalears.cat/cultura/pianista-maria-joao-pires-recupera-d-caiguda-riga_1_4107469.html
数週間の休養の後に活動再開とのニュース。不幸中の幸いです。77歳ともなると転倒が決定的なことになりかねないだけに、一安心であります。次のコンサートは9月21日にバルセロナだそうですが、無事出演がかないますよう願っております。リガ・ユールマラ音楽祭には来年も参加予定だそうです。来年リベンジが果たされますよう。
本人(というかマネージャー?)がインスタで報告してますんで↓
ほんでピリスが出演するはずだったクロージングコンサートはと言うと、前日にリサイタルをしていた藤田真央が急遽出演、前日と同じプログラムを演奏したと。前日の公演にも行ったわっていう人も少なからずおられたであろうだけに、2日連続で同じ演奏家で同じプログラムを聴くというのはおっとがっかりかも、という感じがしなかったと言ったら嘘になりますでしょうけれど、おやバレンボイ・・・思い通りには行かぬ、そういうこともあるのが人生というもの。セラヴィセラヴィ・・・レタセモワ・・。
ピンチヒッター藤田真央は前日12時からソロリサイタルをしていただけでなく、当日(日曜日)も12時からヴァイオリンとデュオリサイタルをやっていて、プログラムはブラームスの1番《雨の歌》とフランクのヴァイオリン・ソナタ。わりとピアノの音符も多めなタフ目のプログラムですが、そのまま19時からの夜公演にももつれこんだということで、なかなか体力的・精神的に厳しかったと思いますが、お疲れさまでしたと申し上げたい。
なお繰り返されたというプログラムですけど
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ長調
ブラームス:2つのラプソディ
R.シュトラウス:ピアノ・ソナタ
今年日本でも演奏していたプログラムでございますね。モーツァルトが1曲になっておりますが、音楽祭のコロナ感染症対策で短めでよろしくということなのかも。