アメリカのヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンがヘルベルト・フォン・カラヤン賞を受賞したそうです。賞金は5万ユーロ(660万円ぐらい)。めでたいめでたいめでたい!!
https://www.osterfestspiele-salzburg.at/news-en/hahn.html
・・・さて、大人気指揮者だったカラヤンの名前を冠した賞はいったいどれほどあるのか?これ考えたことあります?あんまないですよね。いやむしろほとんどの人はカラヤンの名前が付いた賞があるなんてことを知らないはずだ。だから私は物知りなのだ。しかもカラヤンの名前が付いた賞が「いくつも」あるということを知っている私はもっと物知りなんだ。ウハハハハハh・・・(以下略)
本当かね。
本当なんですよ。このヒラリー・ハーンが受賞したのはザルブルク・イースター音楽祭ではじまったもの。ザルツブルク・イースター音楽祭は夏の例の音楽祭とはちがう。ウェブサイトも別。たぶん仕切っている人も別。お財布の出どころは・・・同じかも知れないけど今日その話まで調べていったら時間がかかるからそれについて調べるのはまた別の機会。
ザルツブルク・イースター音楽祭のカラヤン賞は2017年にザルツブルク・イースター音楽祭の創設50年を記念して作られたもので、これまでの受賞者は
2017ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
2018ソル・ガベッタ(チェロ)
2019マリス・ヤンソンス(指揮)
2021ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
2022ドレスデン・シュターツカペレ(オーケストラ)
となっております。ってちょっと待てなんで2022年の受賞者がもう決まってるんや。フライングか。翌年の賞がもう出てるっていうのは初めて見るケースだが、まあ別に前倒しで決まってたっていいのかもしれず、ワクワク感は減退しそうな気もするが、もしかすると受賞の楽しみを長時間にわたって味わえる、というレアなケースかも知れない(まったく深く考えずに書いています)。
で、他にカラヤン賞といったら、バーデン・バーデンの祝祭劇場がやっていたヘルベルト・フォン・カラヤン音楽賞というのがあって、これは2003年から2015年までで終わっている。一応これの後を継いだのが上のザルツブルクのカラヤン賞なわけですが、それ以外にも夏のザルツブルク音楽祭がやっているヘルベルト・フォン・カラヤン・ヤング・コンダクター・アワード(指揮コンクール)というのがって、それは1969年からベルリンで開催されたカラヤンの名前を冠した指揮者コンクールとも区別される。ベルリンの方はヤンソンスやゲルギエフ、キタエンコなんかが入賞している。
少なくとも現存するカラヤンの名前を冠した賞が2つあり、一つは指揮者のための賞である、それ以外過去に2つのカラヤン賞があって、そのうちの一つはコンクールである。・・・ね、よくわからないでしょう。
これ以外にもあるかも知れないけれど一応まとめておくと。
ヘルベルト・フォン・カラヤン・ヤング・コンダクター賞(ザルツブルク、2010-)
ヘルベルト・フォン・カラヤン賞(ザルツブルク、2017-)
ヘルベルト・フォン・カラヤン音楽賞(バーデン・バーデン、2003-2015)
ベルベルト・フォン・カラヤン指揮コンクール(ベルリン、1969- 19??)
指揮コンクールはもっと調べれば最後にいつやったのか出てくると思うんですがぱっと調べた感じ出てこないのでハテナハテナってことでゆるしてちょう。たぶんどなたか詳しい方が教えてくださるであろう(他力本願)。