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ザルツブルク土産の「顔」、お菓子《モーツァルトクーゲル》を販売するミラベル社が破産

言ってみれば京都の八つ橋、人形町の人形焼、埼玉県の草加せんべい、博多県のにわかせんぺいみたいなもんだなとか思っているんですが、おい、にわかせんぺいやからな!「べ」じゃなくて「ぺ」たい!!

朝っぱらからよくわからない話はやめてくれよとも思うんですが、何が言いたいかと言うと、街の玄関口である駅であったりデパ地下であったりするところで売っている地元特産のお菓子という意味です。私も大好きです。

しかしここでニュースです。オーストリアのお土産の一つであり、とくにザルツブルクのお土産として知られる《モーツァルト・クーゲル》の製造社の一つ、ミラベル社が破産しました。ガーン。

https://kurier.at/wirtschaft/pleite-eines-bekannten-salzburger-suesswarenherstellers/401823304

ザルツブルクといえばモーツァルト。モーツァルトにあやかったお菓子です。このお菓子は1890年に出来たらしい。わりと最近やな(お前生きてたんか)。ザルツブルク出身でモーツァルト以上に有名な人物はいないだろう。カラヤンなんか足元にも及ばんぞ。だいたいね、カラヤン・クーゲルが売ってたら買うと思います?(ちょっと買ってみたいかも)。

オーストリア人のアーティストを日本に呼んだとき、あるいはオーストリアを旅行して帰ってきた人から高確率でお土産として頂けるお菓子、それがモーツァルト・クーゲル。初めて食べたときは「うむ。こういう味か、なるほどなるほど」と思ったものです。しかしやがて回数を重ねるうちに「……うむ。こういう味か、なるほどなるほど」と思ったものです。

まん丸で、金ピカの紙に包まれていて、そこにはモーツァルトの肖像画が描かれている。それをむきますとチョコレートが入っていまして、思い切って噛み切りますと、マジパンと呼ばれる少なからぬ日本人が絶賛不得意とする食べ物が入っているんですよ。

マジパンって言ってもパンじゃないですよ。アーモンドの練り物なんですよね。ざらっとして不思議な味。個人的には嫌いじゃないけど、これダメだ!という日本人は多い。アメリカ人にとっての味噌、蕎麦、納豆みたいなものか(違うと思うけど)。とはいえもちろんラクリッツのハリボよりずっと美味しいから安心してほしい↓

コロナによる観光客減が打撃と。これでモーツァルト・クーゲルも食べられなくなるのかと早とちりしましたがどうもモーツァルト・クーゲルを製造しているのは全部で9社あるらしく、消えるということはないし、コロナが収束すればまた売上は伸びるだろうから、どこか体力のある会社がミラベル社を買収して事業を継続する可能性も十分ある。むしろ買収して続けていってほしい。そして日本人向けにもう少し砂糖少なめを作って頂けるとなお嬉しいです♥