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カーネギーホール+が誕生へ

カーネギーホールで撮られた映像だけではなく、世界中の映像を配信するね、過去の映像もね、っていう一瞬わけのわからないサービスができました。カーネギーホールがキュレーションした、映像配信サービス、その名も「カーネギーホール+」。

https://www.carnegiehall.org/Carnegie-Hall-Plus

なんやそれ?なんでカーネギーホールが?コンサートホールがする仕事なのか?……って一瞬思うんですが、カーネギーホールがやらなければいったい誰が?というたぐいの仕事でもあります。

というのも、映像のストリーミング配信に関してはmediciなど先行するプラットフォームがあるわけですが、そういうのはどちらかというと新しい映像を撮ってきて配信していて、昔のものはあまりない。

しかしカーネギーホール+がやろうとしているのは、もちろん現代のものもあるけれど、1970年代、80年代とか過去のものも入ってきそうな感じなんですよ(違ったらすいません)。カラヤンが作った映像会社ユニテルと組んでるっぽいし。最初に配信されるリストには1956年のロイヤル・オペラの映像もあるみたいだ。もし過去のクラシック音楽の映像が一堂に会するなんていうことになったらワクついちゃいますね。そういうの、なかったんではないですか。

DVDはおろかVHSやレーザーディスク、VHDなどでしか見られない映像ってかなり多数あって、それらは基本、現物および再生機器を持ってないと再生できない、もしくはYouTubeの違法的なアップロード的な物に頼るしかないものであった。それらを集めて?デジタル人類遺産としようという激烈な試みではないかと想像するわけです。すげえよ!!お金むちゃくちゃかかる&法律関係の専門家も一人二人はおろか、ズラッと皆様のご協力を仰がないといかんのではないのですか。お財布は大丈夫ですか。

もしも、ですが、カラヤンやらベームやらクライバーからホロヴィッツやらムラヴィンスキーやらなにからなにまでどーんとできたら最高ですやん。一日中入り浸りますわ。よろこんでお金払う。月額7.99ドル(900円ぐらい)

さて、ここで皆様に残念なお知らせ。持ち上げておいて落としてごめん。

……クリアしなければならない権利関係は「日本国」という強固な壁となって立ちはだかっていることは指摘せねばなるまいて。ガーン。

世界中で見られる!とカーネギーホール+のサイトは宣伝しているものの、残念ながら日本では見られないのであります。ぜひカーネギーホールの皆様、日本の壁を打ち破って、ガンスカガンスカ、トーキョーにも配信して欲しいと心の底からお願いしますサンキューベリーマッチョ。