「フランツ・リストは19世紀の偉大な作曲家の中で現在まで作品の完全なカタログが存在しない唯一の作曲家です」
ほんまか。これ言い出したら我も我もと似たような境遇の作曲家が出てくると思うんですけど、まあいいんすよそんなことは。「チェルニーの全作品リスト」とか持ち出されても困っちゃうし(また苦しむ子供たちが増えるだけだ!)、クララ・シューマン大全集《詳細家計簿付き》(R18指定)とかあってもたいへん困る!
それにしてもフランツ・リストのすべての資料と作品をデジタル化し、オンラインで自由に利用でき利用になったら・・・・。
ドレスデンにあるザクセン州立図書館やワイマールのゲーテ&シラー・アーカイブが手掛けるプロジェクトにDFG(ドイツ研究振興協会)が120万ユーロを提供することとなった。というとてつもない?ニュース。
https://nachrichten.idw-online.de/2022/01/17/franz-liszt-digital/
リストはハンガリー人やろ、という突っ込み、お待ちしております!!
はい、本人もハンガリー人という意識をもっていたようですが、両親ともにドイツ語圏の人たちですし、生まれ故郷のライディングはいまはオーストリアに属します。ハンガリー語も苦手。ワイマールにも長年おったで。なので、ドイツ人と言ってもべつにええっすよね(あきませんか)。
いやー、しかし今たまたまパウル・ザッハーっていう超リッチメンのとパウル・ザッハー財団がやってきたことを読んでいたとこなんすよ、タイムリーやね。タイムリーってなんやねん、っていうことだと思うんですけど「過去の作曲家の資料を集めて、それをデジタル化する」っていうこと。これはこの先ますます求められることだし、コロナ時代においてますます加速してほしいことでもある。たとえば、カーネギーホールのサイトに行けば、チャイコフスキーが出演した1891年5月8日のカーネギーホールこけら落とし公演のチケット(青紫色!)がみられるんやぞ。
これこれ、こういうのだよ。こういうのがわてら見たいねん。
まあそうは言ったって、全部を完全に集めるなんて言うことはできないだろうけど、でも可能な限りたくさん集めるっていうのは夢があると思うな。夢があっていいよな。最高っす。
早くみられるようにしてほしい。そして公開されて見に行って「あなたのお住いの国からのアクセスはできません」とか表示されたら絶叫する。