ニコライ・マルコの名前は指揮者としてより指揮者のためのコンクールで有名でしょうか?それは私の頭の中だけでしょうか?デンマーク放送響が創設された時の、最初の音楽監督がニコライ・マルコ、なもんで、ニコライ・マルコを記念して指揮者コンクールがコペンハーゲンで3年に1回開催されている。日本人指揮者では過去に山下一史、金聖響さんが優勝している。
指揮者という職に付く人はだいたい楽器を若い頃にやっていて、そこから指揮者へと転向することが多いですよね。10歳から、5歳から指揮者専門でやってますという人は少ない、もしくはいない。で、若い頃は楽器の技術を磨くのに時間を取られ、指揮に集中的に取り組むことが難しい、と。そういう若者たちがもっと早く指揮台に上がれるようにしたい、というのが狙いだそうです。
18歳から25歳までの才能ある器楽奏者に手が差し伸べられることとなった。名付けて「若い指揮者のためのマルコ・アカデミー」。既にこのアカデミーではファビオ・ルイージやブロムシュテットが講師を務めることが決まってている。それにくわえて音楽理論やスコア・リーディング、メンタルトレーニングのレッスンも受けられるという。アカデミー生の募集は2022年3月3日スタート、4月20日締め切り。
アカデミー公式:
https://malkocompetition.dk/academy
いやはや、こういうニュースを書けるのはなんか嬉しいですね。停滞していた世の中がまた動き始めた感もあります。若者たちの貴重な時間が無駄に失われることのないよう、ガンガン牽引していってほしい。日本の若者もガンガン応募して。申込みは無料です。入試のための旅費は自己負担だが、ホテル代は毎日最大1万円ぐらい(650DKK)出るよ。先生に反対されたから・・・とか舐めたこと言ってないで、親にでも黙って応募しなさい、さあっ!!いますぐにっ!アプライ!!(まだ募集前や)
すばらしい取り組みですね。フィンランドからは最近バカスカ才能のある若手指揮者が出てきていますが、同じ北欧のデンマークも負けていられないといったところか。フィンランドの次はデンマークから若者が!いや、デンマーク人である必要はない、なんなら指揮の経験も必要がない、と公式に書いてある(むしろ既に指揮を勉強している人、指揮者として活動を始めている人向けではない、とある)。デンマークで学んだ若者が出てくることを期待したい。
繰り返しますが、申込みは無料。落ちても失うものは何もない。ゴーゴー!若者!!
ってここまで書いて日本からの応募が出来ないことに気が付きました。ガーン。いや、でもそういうルールをぶっ壊して突破するだけの行動力を持った若者が現れることを願いたい。
ルールは、壊すためにある(めっちゃ小声)。