ウィーン・フィルは保守的であることが知られていて、アジア系のメンバーがいないわけではないが、アジアの姓を持つメンバーはゼロだそうです。この問題が出るたびに思い出すのがチューバ奏者杉山さん。
残念ながら杉山さんが入団できなかった時からおよそ20年が経過して、その時以来さらにウィーン・フィルも変わってきてはいると思います。女性の数は増えていて、コンサートマスターにも一人女性がいる。とはいえいまだにアジア生まれアジア育ちはゼロ。
このたびアジアの姓を持つ女性がウィーン国立歌劇場に入団した?ようです。ハンナ・チョさん。アメリカ出身の韓国系。まだまだ先は長いが、今後彼女がもしもウィーン・フィルの団員に入ることができれば、同オーケストラ史上初の、アジアの姓を持つウィーン・フィルメンバーとなる。なりうる。
https://slippedisc.com/2022/02/not-to-be-outdone-vienna-names-new-players/
完全なるアジア出身というわけではありませんので、ちょっとばかし微妙な書き方をしておりますが、いやでもオーケストラの側としてはいきなりアジア出身のアジア人を採用するよりオーケストラとして受け入れやすいのかもしれません。ほら、コンサバティブな人たちだから、一気に変えるのは難しいよね。誰になんと言われようが非難されようが、そう簡単には変わらないし変えられないというのが本音でございましょうか(いやそれ考えすぎ、と突っ込まれそうですし事実考えすぎのような気もいたしますけれども「考えすぎでもないんじゃないの?」とついつい思わせる魔力を持つオーケストラ、それがウィーン・フィルだっ!!)。
チャンスが与えられたハンナ・チョさん、夢をつかめるかどうか!!注視いたしたい。
なお、ベルリン・フィルには初の中国人団員が誕生したようです。首席ヴィオラ奏者にDiyang Mei。ディヤン・メイと読むのかな?1994年生まれで現在ミュンヘン・フィルの首席。
https://theviolinchannel.com/vc-artist-diyang-mei-appointed-berlin-philharmonic-principal-violist/