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ラン・ランが英国の公立学校にピアノ数百台を寄付

ラン・ランがロンドンの公立学校にピアノを寄付するそうです。それも1台や2台なんかではなく「数百台」という数だそうです。いよっ太っ腹!!っていうかかなりの規模のお金が必要なやつです。新品なのだろうか、中古なのだろうか。勝手な推測ながら新品だとします。アップライトピアノ1台が50万円ぐらいだったとして、200台なら1億円するんだよ。400台なら2億円ですよ。

https://www.thetimes.co.uk/article/virtuoso-lang-lang-donates-hundreds-pianos-children-state-schools-vjbf67tsg

ラン・ランは中国では大スターであり、世界的にも「チケットが売れる」ピアニストの一人であって、需要も大きく、それがつまりなにを意味するかというと、収入もそこらのピアニストとは比べ物にならないほど高い、ということです。だからこそ実行可能。いや、もちろんこの活動は多額の寄付によっても賄われるのはおそらく間違いのないところですが、広告塔として自分自身を使いこのような社会貢献をする、世の中に還元するという行為は広く称賛に値します(偉そうに申し訳ございません)。

ラン・ランはすでに中国とアメリカでKeys of Inspration (インスピレーションの鍵)というどうも同じようなプログラムを成功させており、20万人近くの子供たちがピアノに触れる機会を得たのだそうです。素晴らしい。

そしてここからがさらに素晴らしいのですが、あげたらおしまい、グッジョブ!にっこり笑って握手してバイバイ、で終わらせるのではなく、きちんと長い視点で物事を見ていること。トロント王立音楽院が考案したカリキュラムに加え、、、、

・・・ちょっと待ったぁ!!!

出ました!!ちょっと待ったコール!!!告白ターーーイム!!(古い)

あのね、わたしもね、「トロント王立音楽院」って昔からなんとなく口にしてましたけど、トロントってカナダですよね、カナダに王様、いましたっけ?

というわけで突然ですが、私のダメダメ世界史教室を開校いたします。あなたの疑問にお答えします。「カナダの王様はエリザベス女王です」「カナダの王様はイギリスの王様が兼務しています」「カナダはイギリス連邦に加盟しています」

以上、ちょっと待ったコールならびに世界史教室を終わります。閉校。ありがとう感謝。

・・・カリキュラムに加え、教師のトレーニング、それから継続的にレッスンを受けられるための補助金も提供される、ということです。

ラン・ラン談「音楽の授業が軽視されていることに驚いていた。学校や教師たちは信じられないほど献身的にすべてを生徒のためにささげている。しかし音楽教育はとても制限されており、私はそれにショックを受けた」

まずはロンドンの比較的貧しい地域、ウォルサムフォレストのウィンズ小学校に30台のピアノが贈られるとのことです。繰り返しますが、誰にでもできることではありません。ただただ、素晴らしい。