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オペラは世界中でどれだけ上演されているのか

オペラ発祥の地と言えばイタリアであります。イタリアで産声をあげ、イタリアで広く上演され、ヨーロッパやロシアなどに広く伝わっていったわけであります。

しかしいまもっともオペラが上演される国はどこか。ドイツ。ドイツには80を超える常設のオペラハウスがあり、Operabaseというサイトを調べると、世界中の上演のうちおよそ3分の1をドイツが占めていて、その数は通常(コロナ前で)年間7000から8000公演、なのだそうであります。ドイツ政府はパンデミック前、劇場に年間27億ユーロ(本日のレートで3770億円ぐらい)を投下していたそうなので、もちろん劇場のランクやサイズなんかに応じて、つまり均等に割り振られたわけではないでしょうけれど、均すとひとつの劇場につき47億円。うむ。47億あればもう本当にやりたいことができるな。いや、あればあるほど足りないって思うのかな。

https://www.newyorker.com/magazine/2022/06/20/a-grand-tour-of-germanys-opera-paradise

7、8000で3分の1ということは、世界のオペラの上演回数は(もちろんOperabaseに登録されていない上演もあると思いますけれど)年に21000から24000公演ぐらいなのだということになります。

この世界中の数が多いのか少ないのか全く見当もつかないのですが、たぶん少なくはないのでしょう。「いーや、少ない!どうしてなぜなぜなぜかしら!!ああオペラがもっと愛されて!愛、もっとフォルテシモ!!」と絶句されるオペラ愛好家の方もおられるのであろう(いるんか)。

一方でイタリアの上演回数は年に2000ほどということなので、全世界の10%未満ということになりますか。「いーや、少ない!どうして・・・・」。絶叫してて。

あとオペラの上演回数が多そうな国といえばどこだろうか。フランス、イギリス、アメリカ、ロシア、このあたりでしょうか。アジアだと韓国でしょうか。韓国人歌手の活躍はすごいですからね。一方で日本ではオペラは広がりを見せないというか、数が増えませんね

日本の文化ではないから?しかし日本の伝統的な歌舞伎や能やといった伝統芸能が各地方で定着しているかというとそういうわけでもない。それでは、日本においては何が盛んなのか?そんなことを、とんきの動画を眺めながら思っていました。

とんきおいしいし面白いよ。目黒のとんきは日本の誇る食の劇場であります。長い間行ってないけど。