ロボットが即興演奏をする日というのがやってくるのでしょうか。そのうちくるのでしょう、というか、もう既にその日が来ているのでしょう。とはいえまだ、すげえと呼べる所まで来ているか、コアな音楽ファンが聞いて遜色ないというか、うーん、これは差がないなもしくは人間を越えたな、なんていう日もくるのでしょうか。
はい、おそらく来るのでしょう。将棋やチェスはすでに人間を越えていると言うではないか。
アラブ首長国連邦でAIの研究をする中国人研究者が開発しているロボットは即興演奏ができる。人間のドラム奏者やピアニストが体調不良で演奏できない場合、飛び入りで演奏が可能なんだとか。いわゆる人間的なテンポの伸び縮みに合わせることもできるし、リハーサルを通じて音楽がどう進行するかを学び、予測を立てることもできるようになる。また人間の音楽表現やタイミングにあわせて、独自のジェスチャーや表情を持つこともできる。そして完全に即興演奏をすることもできる、と。人間が演奏した音の素材に基づき、さらにそれに自分のアイデアを加えて演奏ができる・・・と。
https://www.khaleejtimes.com/uae/uae-chinese-scientist-uses-ai-to-make-new-forms-of-music
ちゃんと調べたわけではないんですけど、これは10年近く前からあるロボットをどんどん改良していっているっていうことかなと。過去から2020年までの動画がここにありましたのでみてきてください。体?っての?上半身っていうのですか、それが全く動かずに顔だけ、そして指代わりのプラスチック?だけが動くのがなんともシュール。
教授は、これは人間の代わりとなるものではない、でもバンドの一部となることはできるかもしれない、とのことであり、この教授の研究で、あるいはそのほかの人の研究によって人間を超える即興演奏ができるようになる日も遠からず来るのではありませんか。
やがて12音技法を超える凄まじい音楽理論がAIによって打ち立てられ、AIの優勢が今後100年は保証されるであろう、と、そのように言い出すロボットも現れるに違いない。