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英国とビザの問題。内務省発表。

というわけでブレグジットの影響が出てきます。来年1月より、英国人がEU諸国で演奏するためにはビザが必要ということになったそうです。内務省が発表した模様。ニュースはこれです↓

https://www.politico.eu/article/eu-touring-artists-will-need-visas-to-perform-in-the-uk-from-2021/

もちろん行くだけでなく入ってくる方、すなわちEUの演奏家が英国で演奏するためにもビザの取得が必須になります。ちなみに演奏家だけではなくてスポーツ選手もおんなじだってさ。

あとコンクール、オーディションへの参加、トークショー、ワークショップ、文化交流イベントなどの参加とかも含まれるから要注意な。ってめちゃめちゃ制限かかってるやんけ。

そもそも日本の場合ですと、演奏家が演奏をするために日本に来る時には、英国人だろうがロシア人だろうがドイツ人だろうが宇宙人だろうがビザが必要だったんで(バカンスで遊びに来る、お忍びで、、、なんていう場合はロシアほか特別な数カ国を除きビザ不要)、日本側の招聘業務だけをやっている分にはたぶんほぼ何も変わらないわけです。

しかしながら英国人とユーロ圏内のアーティスト、ならびに英国と取引のある事務所なんかは事務作業と経費があほみたいに増えちゃって増えちゃってまいっちんぐマチコ先生。

これまで長い間、ビザ無しで国境を越えていたのが不可能になるわけです。わかりました。いや、これはでかいですね。

そんなことなら、と、さっさと英国を捨てて奥さんの国の国籍になっちまったアンドルー・マンゼみたいな人がもっと出てくるかもしれない(出てこないかもしれませんけど)。

つまり、英国人(英国に生まれ育った、って書いた方が適切ですか)アーティストに英国で演奏してもらうためにわざわざビザを取らねばならないという不思議な状態が発生するのである!なにいいい!!バババーーン!!

日本にいる我々としては、ふーん?で?っていう感じの話かもしれません。まあ確かに、私としても、うわー大変そうですなー、お疲れ様ー。という対岸の火事的な感じもしますけど、英国の音楽家、そして音楽事務所にとってはたまらんなこれ。

書類の準備などがめちゃ大変です。ビザ取得経費が鬼のようにかかります、外国に演奏旅行に行くたびにビザを申請しに行くとなると、時間も桁違いに取られると言うことになります。なるべくみんな事務作業は減らそうぜ!って思っているのに働き方が改革。悪い方に改革されました。

いやはや。もしかすると今後、日本に英国人アーティストを呼ぶってときにはビザ取得費も負担しろみたいな要求もロンドンの事務所から出てくるかもしれないな(これまでにもごくたまにこういう要求をされた経験はありましたが、事実上ほとんどなかった)、もしそうなったらだるいなと思います。

だるいっていうのは、交渉事がふえたら嫌だなってことですけど、、、、って、あっ、じゃあやっぱり僕らにも影響があるかもしれませんね!これはいかん!!ブレグジットはんたあい!!(いまさら遅い)