アメリカのマイアミ。この言葉に反応するピアノファンは結構おられるとおもうんですよね。マイアミでは毎年マニアックなピアノの音楽祭が行われている。それとは別に、アメリカ・ショパン財団があって、そこがだいたい5年に一回、国内コンクールを開催している。そこで優勝した人と第2位の人は例のショパン国際コンクールに出られる、ということですから、そらあ気分も乗るわね。
そのコンクール、今年で10回目になるそうですが、その優勝者が決まったそうです。ほーさよか。その優勝者は、、、、Avery Gagliano(エイヴリー・ガリアーノ)さんです。18歳だそうです。うおー、若い。彼女と、第2位に入賞したEvren Ozel(ごめん読めない。イヴレン・オゼルとか読むんやろか)さんのお2名が、晴れてワルシャワのショパン国際コンクールに出場できる権利をえたわけだ!!おめでとう。おめでとう。
https://www.chopin.org/avery-gagliano
しかしねえ、優勝した子の名前がいいじゃないか。ガリアーノ。イタリア系の方でしょうか。国籍はもちろんアメリカだぜ。これでヴァイオリン弾きだったらもっとバッチリだったけれど、でもガリアーノっていうピアノ弾きがいたって、いいじゃない?ともかく、若い子にはこれから頑張って成長していってほしい。(急に説教臭くなるやつ)
しかもですよ、賞金の額を見て私はたまげたね。3回ぐらい確認したね。驚きのお値段なんすよこれが。いいっすか、書きますよ、書くからね?いいね?後悔しないね?100,000ドルなんですよ、10万ドル!!まじかっ!!
1000万円を超えてきてるやんけ!!さすがにびっくり仰天ですわ。アメリカのどのピアノコンクールよりも高い賞金だ、と自慢げに書かれていますけれど、オー、ワンダフルっていうか、唖然としますな。日本でも誰かこういう・・・・って、あるZ系のお方の顔が浮かびましたがすぐに消えました。
賞金だけがモチベーションじゃない、賞金だけが、とは思いますが、1000万かー、1000万円、うーん、1000万円なあ。1000万あったら何ができるかな。3年は暮らせるな、いや頑張れば5年ぐらい・・・・とかみみっちいことを思わず計算してしまって夢がないな自分は、だめだぞっ自分!・・・・ってって戒めておきましたからよろしく。
アメリカにはとてつもない大富豪がいまして、そういう人たちが篤志でこういうのにお金を出すんだね。すごいわ。そりゃあもう何がなんでも日本は勝てっこないわけやわと思いますよ。アメリカのトップオーケストラプレイヤーの給料って鬼のように高いし、そういうのも寄付金で大部分が賄われていると聞きますし、こうやってコンクールに超高額の賞金とかも出たりするし、まさしくアメリカンドリ~ム。
アメリカだと大富豪のパーティーに出ないといけないのが退屈でまじで死にそうだ最低、とか言うアーティストにも何度か会ったことがありますけれど、でも裕福な人たちの援助があってこそ、芸術はなりたってきたのかもしれないって思いますよね。思いませんかそうですか。
ちなみにこのフロリダのショパンコンクールの過去の主な優勝者や入賞者には、日本でもおなじみのケヴィン・ケナーやクレア・フアンチ、ガブリエラ・モンテーロ、ジョージ・リー、エリック・ルー、アンドルー・タイソンなんかの名前があります。全部のリストを見たいという奇特な方はこちらからどうぞ(えっ、じゃあ全部のリストを見た私は奇特なんだろうか)
https://www.chopin.org/competition-history
彼女の演奏はこのへんからどうぞ(去年のクライバーンジュニアコンクールのセミファイナルの模様)