クラシック音楽界きってのゴシッパー(おっと失礼!)、ノーマン・レブレヒトが昨日ブログで書いていますが、ワルシャワで今年10月開催予定の、日本でも非常に高い人気を持つ「ショパン国際コンクール」(5年に一回の開催。前回の優勝者は2015年のチョ・ソンジン[韓国]。公式サイト)の延期発表がおそらく月曜にあるだろう、とのことです。
裏付けなき飛ばし記事も散見されるレブレヒトのブログでありますから、確定というわけではもちろんありません。眉に唾をつけ、話半分程度にお読みください。
いずれにせよ、ワルシャワでもかなりシリアスに会議が繰り返されていることは間違いがないでしょう。このコンクールはポーランドにとってもかなり重要な位置づけのイベントであると私も理解しております。
以下レブレヒトの短い投稿:
We’re hearing from political sources in Warsaw that the Chopin Competition, scheduled for October, may be deferred to 2021.
An announcement is expected on Monday, subject to the usual weekend political machinations.
ワルシャワのからの複数のソースによると、今年10月開催予定のショパン・コンクールは、2021年に延期される可能性がある。
常々週末に水面下の工作が行われるが、月曜にはなんらかの発表があると思われる。
https://slippedisc.com/2020/05/report-chopin-competition-may-postpone/
いや、しかしクリアしなければならない課題はたくさんあり、そのどれもが今の段階では「なんとも言えない」ですね。例えば・・・
●そもそも10月に大陸間のフライトが回復しているのか?
→参加者が世界中から集まれるのか?
●参加者だけでなくチケットを持つ客がその日会場に集まれるのか?
→フライトが回復していたとしても、空席を作りまくって飛ばないといけないということになるかもしれず、必然的に運賃も高騰するし、座席数が少ないならそもそも予約が困難になる可能性がある。
●ホールの聴衆の問題
→密を避けるため「客席には空席を作りまくる」ということになれば、相当数のチケットを払い戻ししなければならないし、誰が入れて誰が払い戻し対象になるのか、その選別は困難。「無観客でやる」という選択肢もあるかもしれないが、チケット収入がなくなるのは相当な痛手である(チケットは10/2(金)-23(金)までの開催期間中、販売分は全日程完売している)。
●待機期間の問題
→ポーランドの入国およびそれぞれの国への帰国にあたり2週間ずつ待機の可能性もあり、そうなると実際問題として待機場所(宿泊施設)、費用面の確保の問題でも困難。
課題、疑問は次々と浮かびます。しかも日々刻々と世界の状況が変わるので、上記の疑問点も《今現在の》という但し書き付きということになります。
はたして月曜に何らかの発表がありますでしょうかありませんでしょうか。