ハザード・チェースという音楽事務所が営業停止したのは今年3月。まだコロナがこれほど大騒動になる前のことでした。
うわー、これは業界の大量倒産の始まりか!と身構えましたが、今のところ他の事務所が倒産したという話は聞きません。むしろハザード・チェースから独立する形で元従業員2名が新しい音楽事務所を爆誕させています。
そして何とこのたび、ハザード・チェースを率いていたジェームズ・ブラウン氏(ゲロッパ!!)ご本人が新しい音楽事務所を爆誕させました。その名は、、、、
ジェームズ・ブラウン・マネジメント
https://www.jamesbrownmanagement.com/
・・・・そのまんまや。
でもそれでええんやで。ハザード・チェースっていう、危険を追いかけるような名前よりインパクトは薄いかもしれない。いや、でも待てよ、自分の名前がめちゃめちゃインパクトでかいやん、ゲロッパ!!っていうことになったのである。・・・・とは思いませんけれど、ハザード・チェースに引き続き、憶えていただきやすいお名前であることに世間の異論はありますまい。
所属アーティストを見ますと22名。ムストネンとかグローヴナーとかハグナーとかブリームとか。このアーティストたちは多分全員、ハザード・チェースの時からのアーティストです。スタッフは8人。ハザード・チェースから知った名前が並んでいます。ロデリック・トムソンとか、日本に縁の深い「超絶いい人」の名前もあります。個人的にはロデリックの名前があってなんか安心した。Job Vacancies(求人情報)のページもあって、さすがに「今は求人してないの」って書いてあるのは、そらそうですよねって感じ。
しかし事務所をたたんで、半年しないうちに新装開店をするというのはなかなかすごいですねー、とかぶつぶつ言いながら、公開されているジェームズ・ブラウン・マネジメントの情報をみましたところ、登録日が今年の3月27日になっているんで、ハザード・チェースを営業停止にしてすぐ作ったんですね。
https://beta.companieshouse.gov.uk/company/12536978
すぐ登録しているっていうのは、アーティストや元職員を安心させるため(流出を防ぐため)という意味もあるでしょう。したたかにやっているなというのがわかります。そもそも、もうだめかもっていうときから、出直しを計画していたことが読み取れます。
他のロンドンの複数の大型事務所でいま「大々的な首切りが発生している」という噂もありますが、ジェームズ・ブラウン氏と仲間たちの再出発がうまくいくことを祈りたい。