エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団(略称OAE)、その昔来日公演に関わらせていただきました。ヨハネ受難曲をオペラシティで。あれは・・・懐かしい思い出だ。マーク・パドモアがリーダーで、小さいアンサンブルでやるっていうやつ。
そんな遠い個人的な思い出もあるこのオーケストラなのですが、このたびキングスプレイスを出て、セカンダリースクールに拠点を移したそうです。学校の名前はアクランド・バーリー。1884年創設ですから今年で136年。(中高一貫校みたいなイメージですか。このへんはロンドンが長いワンおばちゃんが詳しい。MCSのツイッターでの解説を待ちましょう)
公式アナウンス:
https://oae.co.uk/abs/
この学校:
https://www.aclandburghley.camden.sch.uk/
グーグルマップでみたらキングスプレイスからこの学校まではバスを使って北西へ、10分ぐらい。
それにしても、学校に行くという決断&契約までこぎつけるというのはなかなかのものです。このオーケストラは、飛行機は今後できるだけ使わない的なことも言っていたと思うんですが、その延長線にある判断でしょうね。つまり、ローカルへ。
地元の学校を借りて活動するということですから、この学校の音楽教育にもばっちり関わるようです。学校としては大歓迎で生徒も喜んでいると。もちろん職場体験もする。これはいい。国際的に高い評価を得ている演奏家たちが、貴重な楽器を手に教えてくれるっていうのは素晴らしいチャンス。リハーサルもレコーディングも、ここでやるってよ。
子供たちにとってみれば相当な刺激になることはまず間違いがなく、教える側にとってみても刺激になるし、伝統の継承、将来の聴衆の開拓といった意味でも貴重。ここでの今後20年の活動を掲げていますが、とりあえず3年契約としているのもよさげ。短すぎると効果は限定的ですし、いきなり長期契約すると失敗した時に危険。いい面ばかりではなくて、乗り越えなければいけない懸念事項なども少なからずあるでしょうからね。
今後各国で、オーケストラに限らず各種団体で同様の動きが出てくる可能性がある。
※9/16 AM9:06 記事を一部修正しました。