「ヨーヨー・マが特例で台湾に入国しコンサートを開催する。隔離の日数が短い」という話を台湾の方から聞きました。「トリフォノフもそう。これは例外措置で、不公平だ。他の演奏家は入れないのか。政府は何を考えているのか」そのような話でした。
なるほど。
台湾はコロナを押さえこんでいる、と世界から多分理解されている。しかし経済はかなり厳しいとも聞いています。そろそろ開けなくちゃな、みたいな感覚もあるのではないでしょうか。だが14日隔離はビジネス上おおいにネック(ちなみに日本にも来日公演が確定している海外演奏家がポツポツと出はじめています。14日隔離で)。
そうは言っても一気に開けるのはリスクが高いから、少しずつ様子を見ながら、という戦略をとっているのではないでしょうか。まずは個人で、かつ世界的に有名な人から隔離日数を減らして行こう、という風になったとしても不思議ではありません。「上記2人よりも誰々のほうが有名で重要でー・・・・」みたいな声は出るかもしれませんがそれは誰が選ばれてもたぶん同じことになるんではないかと思いますし。
台湾のメディアによれば、トリフォノフは10月4日アムステルダム、そして10月16日に台湾のようなので、確かに14日未満だ。
https://m.ltn.com.tw/news/life/paper/1404530
ヨーヨー・マは隔離7日のようです。チャーター便で来るって書いてあるけど、さすがに自分のためだけじゃないよね?だとしたら高く付きすぎる。ビジネスマンとかも一緒に乗ってるチャーター便ですよねたぶん。
https://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2020/10/11/2003744992
これ、「文化泡泡」っていう特別政策のようです(間違ってたらすいません)。「文化泡泡」、お名前がかわいらしいですね。『ぶんかあわあわ』。しかしこれ、どういう意味なんですかね。deepLちゃんは「文化バブル」って訳してくれましたけど、意味をなしていませんかね、と言うかむしろバブルって言われると俺らすぐ「崩壊しそうだ」って思ってしまうから。
演奏中もずっとマスクをすること、一般人との交流不可(サイン会とか写真撮影、花束贈呈、握手も禁止)ということも条件になっているそうです。隔離中に3回(PCR?)検査が行われるそうです。
なんであの人だけなの!!と言いたくなる気持ちは痛いほど判るけど、業界としておそらく歓迎すべきことなのでしょう。国境を一気に開放してしまうと「感染拡大が怖い」という声も出そうだし、本当に劇的に悪化するとよくないので、そのあたりに配慮しているのかなと思います。