フィンランドを代表する指揮者の一人、エサ=ペッカ・サロネンが大英帝国の勲章、honorary knighthood(名誉騎士号)を受章したというニュース。
サロネンと英国の関係は深い。フィルハーモニア管弦楽団を長年に渡り指揮してきたことは高く評価されている。2008年より同管弦楽団の首席指揮者で芸術顧問です。2021年からは首席指揮者の座をサントゥ=マティアス・ロウヴァリに譲り(やはりフィンランド人!)、名誉指揮者となる。
サロネンのコメント:
‘This is a true personal honour, but more than that, it is meaningful to have artists honoured at a national – at a historical – level,’ said Salonen. ‘It shows an appreciation of art-making as a necessary part of society. A recognition that culture is who we are, not just what we do. I am grateful for my time in London and throughout the UK with the Philharmonia Orchestra. I share this with them.’
「これは個人的な名誉ですが、アーティストが国家的、歴史的レベルで表彰されることにはそれ以上の意味があります。これは芸術が社会に必要なものとして評価されていることを示しています。私たちが何をするか、ということだけではなく、何者なのかという認識です。ロンドンや英国全土でフィルハーモニア管弦楽団と過ごした時間に感謝しています。私はこの名誉を彼らと共有します」
いやーしかしフィンランド人の指揮者の活躍はかなりのものがありますね。サロネン、サラステ、リントゥ、インキネン、ヴァンスカ、フランク、オラモ、(セーゲルスタム)、そしてマケラ・・・・。いやはや!
セーゲルスタム氏については、とりあえずカッコに入っているがなぜなのか。ヒゲモジャのこのおっちゃん、指揮者としての活動もいいのだが、ともかく交響曲が無駄に多いんで有名なんすよ。多分現状で342曲書いてるからそこんとこよろしく!これはおそらく現役世界最多でありましょう(人類史上最多の可能性大)。
曲に関する判断はどうか皆さんのお耳でお確かめください。下に交響曲288番の動画、貼っておきますね。
・・・あれ?指揮者は?指揮者なしなの?セーゲルスタム師はいずこ?・・・と思ったあなたは大正解。一番端のピアノのところに座って何か演奏してるんでそこんところよろしく!!
ところでみなさま、爵位とか勲章とかそういうのにはお詳しいですか。私はからきしだめ。せいぜい「公侯伯子男」とか「そうろうこうしゃく」「おおやけこうしゃく」そういう言葉を辛うじて知っている程度で、これだって勲章とは違うし、そもそもがこういう話をするのは憚られるわけなのですが、調べてみました所、“オナラリー”とつくのは外国人なのだそうです。賞をもらったのではなく勲章、つまり章をもらったのだから受章と書く。
で、たぶんKighthoodというのは上から2番目の勲章じゃないかと思っていて、日本では昨年2019年に稲盛和夫さんが受賞しているやつではないかなと思います。いわゆるKBEと略称で書くやつです。つまりEsa-Pekka Salonen, KBEと書いてよい、というやつなんじゃないかと思っています。間違っていたら深くお詫び申し上げます、すいませんごめん。