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サンフランシスコ交響楽団の新しいロゴになんとなく既視感

アメリカ随一のオーケストラのひとつ、サンフランシスコ交響楽団がロゴやフォントデザインを変更しました。

サンフランシスコ交響楽団と言えば長年(25年)にわたりマイケル・ティルソン・トーマスが率いていたわけですが、長期政権が昨年終わり、エサ・ペッカ・サロネンが新たな監督に就任したわけです。サロネンと言われて、サロネンってもともとそのあたりにいなかったっけ?・・・などと思うのは多分大きな間違いなのでしょうが、なんとなくやっぱり若干の既視感のようなものがあるように個人的には思っています。いいとか悪いとかじゃなくて。

サンフランシスコ交響楽団
https://www.sfsymphony.org/

新しい音楽監督を迎え、気分を刷新するということでロゴなど、デザインのコンセプトも新しくなりました。ポスターのデザインとか、チケットのデザインとかも新しいもので統一された。デザインした会社コリンズ(Collins)のサイトにいろいろサンプルが載っているので、ご興味のあるかたはご覧ください。

https://www.wearecollins.com/work/sf-symphony/

ちなみにこれまで使われていたのはこういうの↓比べてみるとずっと静かな感じ。

以下の記事にこの新しいデザイン、ブランディング戦略について説明が書かれておりまして、ざっくり書き出しますと、こんな感じだそうです。

https://www.fastcompany.com/90602535/can-branding-help-save-classical-music

この新しい書体はABCシンフォニーと名付けられ、歌声をイメージしている。自在にクレッシェンドしたり(徐々に文字が大きくなったり)ディミヌエンドしたり(小さくなっていったり)する、優雅で洗練され、ほんのちょっと壮大さも感じるもの。イタリックはかなり急角度で傾いていて、ピアニストがフォルテを弾いているかのよう。カラーパレットにも遊び心があり、60年代のサイケデリック・ロックやマドンナのアルバムを想起させるものでもあり、現代アートからインスピレーションを受けている。そしてヨーロッパの大規模な交響楽団が持つ総代で古風なスタイルの雰囲気もある。声の大きさによってフォントの大きさや形が変化するデジタルツールを用いて、自由に文字を変形させることもできる。これは若く多様性に満ちた新しい聴衆を客席に呼び込むためのアプローチのひとつである。

なるほど。解説を読むとものものしいですね。

アメリカのオーケストラですから、苦境にあるとはいえ、そこそこお金をかけたんではないかと思うのですが、それにしてもこの新しいコンセプトで作られたロゴっていうのですか、フォントっていうのでしょうか、なんかぱっとみた感じ、既視感がありませんか。

昔のドルビーステレオのロゴに似てるのかな?とか寝起きの頭をむち打って考えてみましたが、これだっていうものが思い浮かばず、なんだろう、なにかに似ている、ともやもやと思いながら、この投稿を終えたいと思います。

そのうちに見ている側も慣れていくのでしょう。いやむしろもう慣れてきたかも。