アントニオ・パッパーノがロンドン交響楽団の首席指揮者になることが決まり、ほぼ同時にサンタ・チェチーリア管の辞任についても発表がありました。
で、空席となるサンタ・チェチーリア管(正式にはサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団)の音楽監督のポジションは誰が継ぐのかという話になっていて、ミラネーゼのダニエレ・ガッティが有力視されていましたが、どうやらガッティで決定したようです。
ガッティと言えば、、、、マリス・ヤンソンスの後任として2016年よりコンセルトヘボウ管の指揮者だったが2018年8月のセクハラの告発で一発退場となった不名誉な事件が思い起こされます。レヴァイン、デュトワと大物指揮者への批難が続くなか、いわば一連の流れ的な感じで告発がなされ電撃的な解任となった。
しかしながら徐々に指揮活動も戻ってきており、ベルリン・フィルにも今年1月ブッキングされていました(ただしコロナで中止になっている)。アメリカの論調を見ると例えばmusical americaにはさっそく「アメリカやそのほかの国でセクハラがあったにもかかわらず母国(イタリア)で仕事を得るのは問題がないようだ」などと書かれている(有料記事です)のですが、行動を改めたのであれば、再出発は許されるのではないかと思います。我々のような外野には預かり知らぬ事実はあるでしょう。いろいろと本人も悩んだことでしょうし、今後セクハラ事件が二度とおこらなければ、と。
さてダニエレ・ガッティがサンタ・チェチーリア管の指揮者になれば、1992-97年以降2度目の登板となります。これはオーケストラの世界ではわりかし珍しいケースになるのではないかと思われます。なかなか最近は2回も同じオーケストラの監督にはならないですよね。2回以上やっている「偉大なる例外」みたいなケースってわりとたくさんあるんでしたっけ?・・・自分の不勉強と調査不足と記憶力の弱さをを棚に上げて質問をしてみるテスト。