コロナで大騒ぎをしていて、コンサートもほぼ全休止状態が続いていますので、どうもいやはや、という日々ですけれども、気がついたら新幹線の特大荷物予約が始まっていました。ただし東海道・山陽・九州のみ、つまり東京から鹿児島中央までの間です。2020年5月20日水曜日にスタート。詳しい説明はJR東海の説明ページをご覧ください(上の画像も同サイトより拝借いたしました)。
縦横高さの三辺の合計が160cmを超える荷物の持ち運びは要注意。《これからは最後列が特大荷物用の座席なのでそこを予約して乗ってくれよ》というのがこの新ルールです。予約せず乗ったら1個につき1000円、追加料金もらうからね。ああっ、この話昔調べたけど、すっかり忘れてたわ!!ヒヤリハットオオオ!!ヒャッホーーーウ!!
なんですか、そんなことは言われんでも覚えとるわ君は阿呆なのか、とか言わないで下さい。なんや、醒めた目でこっちを視るなっ!!・・・・ご存じない善良な子羊の皆様だけ、続きをお読み下さい。
これは旅する音楽家とその御一行様たちにとって危険なサービスです。5人でツアーしていて161cm以上の巨大荷物が5個あったら1回乗るたび5000円追加なんですよ。うおしまった、忘れてた!はい5000円ね、チーン。あー全行程予約してないわ・・・・。なに?それはいけないね、5人で6回新幹線乗るなら3万円。10回乗るなら5万円。50回乗るなら25万円。5000回乗るなら・・・・このへんでやめておきます。しかしこのうっかり、やりそうで怖い。気をつけましょう。気をつけましょう。
こういう制限がつくのは面倒だなーいやだなーいやだなーと私の直感は告げていて、あまりいい旅夢気分ではありません。でも慣れたらどうってことないやってことになるのかも知れません。そもそも今はコンサートもツアーもないからまだとりあえず関係ないけど、やがてツアーが再開することになった際には忘れないようにしたい。
160cm以下でもスーツケースは激重の場合がけっこうあるので要注意
旅する音楽家集団は荷物を持ち歩きます。スーツケースが160cm超えてるかどうかなんてなかなか来日前には調査もできないので面倒。来てみて図ってみたら160cm超えとかだったら悲惨なんで、予め新幹線の予約をするときは特大荷物スペースつき座席を選ぶべし。争奪戦になって予約できなかったらまずいので新幹線の予約はできるだけ早めにするべし。自戒を込めて。新幹線の予約は乗車日の1ヶ月前から可能です。
ただし楽器(とかスノボとかベビーカーとか)については特例あり、160cmを越えても無料ですからご安心下さい。それでも最後列の後ろ、例の場所に置こうと思ったらやっぱり予約が必要になるのでお気をつけ下さい。予約が取れなかったら、上の棚に置くわけなのでそこのところよろしく、っつうこと。
なお、サイズが160cm以下だったとしても、旅する音楽家の荷物は時々、いやしばしばクッソ重いんで、それを上の棚に突っ込んだりおろしたりするのは結構つらい。だから・・・・やっぱり早目に予約や!ええなわかったか頼んだで田中くん!!(注:田中くんは仮名であって、私自身の事を指すことがあります)
ベルリン・フィルのチューバ奏者パウル・ヒュンペル氏とのツアーの思い出
前も書いたけど、昔パウル・ヒュンペルというベルリン・フィルのチューバ奏者(すでにBPOは引退)ほか4名様と金管五重奏のツアーに出かけたことがありまして、20kgとか言っていたでしょうか。巨大なハードケースをああ重い重いといいながらゴロゴロ転がしていました。チューバのケースにはコロコロがついているのだよ。それをうりゃっ!つって新幹線に載せ、座席の後ろのスペースに入れ・・・・たくても他の人達の荷物でいっぱいだから「入らねえや」ってって、デッキの扉の前にドカンと楽器を置いて、ずっと立っておられたのを覚えております。
ヒュンペル大先生お元気かな・・・・。チューバは160cm、優に超えるよね(だが楽器なので対象外、だが最後列の後ろに置きたければやっぱりその席の予約が必要っていう、ややこしい話なわけですなあ)。