朝比奈隆の無数の書き込みあり《運命》スコア(レプリカ)が爆誕!

最近、プロセス・エコノミーなる言葉を知りました。けんすうという方がそれについてnoteで書いていました。これです。

「プロセス・エコノミー」が来そうな予感です
https://kensuu.com/n/nf4270e069c20

簡単に言うと、完成したものだけに課金するのではなく、プロセスにも課金してもらう、ということでしょうか。あれ?よくわかりませんね。

クラシック音楽の世界だと、どういうのが該当しますでしょうか。リハーサル見学を有料で発売する、とかそういうことがぱっと思いつくわけですけれど、すでにオーケストラで会員の方限定で無料公開とかしているケースもありますし、なかなかメンバー全員の了解を得るのもしんどいかもしれない。万が一リハーサルでトチって指揮者にやりこめられたりするようなことがあった場合、その姿をばっちり見られてしまうわけです。うおおおなんてこった!穴があったら積極的に入るぜ!!

しかし、こういうのはどうでしょう。「著名な指揮者(あるいは演奏家)が使用していた、書き込みだらけの楽譜を販売する」。これも一種のプロセス・エコノミーでしょうか。ばっちしそうだとは言えなくとも、それに類する商品であるということが出来るような気がしています。

それこそご存命の方ですとなかなかやはり了解を得づらいかもしれない。だが、すでに世を去られて久しい“伝説的”指揮者が用いた楽譜だとしたら?オリジナルはさすがに販売出来ないが、レプリカを作成して販売する、それがこのたび大阪フィルハーモニー交響楽団が販売を開始したアイテムであります。1億円を目指す同楽団のクラウドファンディングの一部として(恐らく)限定1000部で販売されております。1冊50,000円。

大フィルのクラウドファンディングページはここ↓
https://shopping.nikkei.co.jp/projects/osaka-phil

楽譜はこれ↓
https://shopping.nikkei.co.jp/projects/osaka-phil/rewards/10508

朝比奈隆氏が戦後まもない1947年に創設し、没する2001年まで54年間率いた大フィル。その未来への支援の意味も込め5万円ぐらいなら全然惜しくない、という方もおられるでしょう。また、日本には寄付の文化がないので、単に「寄付しておくんなまし」と言われると「抵抗あるわー」っていう反応をする方でも「朝比奈隆先生の手書きの書き込みしまくり楽譜のレプリカ売りますわ、どないでっか」と言われたら、おおって反応をされるケースもけっこうあるんじゃないでしょうか。それこそ現役指揮者から熱心な朝比奈ファン、ベートーヴェンファン、研究者、評論家、野次馬、有閑マダム、猫のミケにハムスターのジョン。・・・ほらね。

この楽譜を眺めるといろいろなインスピレーションが頭を渦巻くと思うんですよね。特に朝比奈ファンの方にとっては垂涎の、といえるアイテムなのではないかと。これを机に広げ、コニャック片手に朝比奈隆の音源を真夜中に超絶爆音で聴く、それはファンにとっては最高に贅沢な時間でありましょう。ご家族や近隣の方にとっては大迷惑に違いない。通報されないようにだけ注意してほしい。

アイデアを出し、販売に踏み切った大フィルのご関係者、およびご親族の方のご許可に万歳三唱。ばんざいばんざいばんざい!!

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岩野 裕一

さらに、コロナ下のオケ支援という趣旨に賛同して許諾した楽譜出版社(独ブライトコプフ)にも、拍手を贈りたいですね!

Last edited 1 月 前 by 岩野 裕一