世界のトップヴァイオリニスト、祖国の若手支援財団を創設。

ジョージアがどこにあるかご存知ですか。はい!フロリダの上!アラバマの右!!ブブー。むかしグルジア、いまジョージア。首都はトビリシ。旧ソ連からの独立は1991年です。ジパングがジャパンになったようなもの(ちょっと違う)。

ジョージア語ってマルっこい感じで大変かわいいと思うのは私だけですかそうですか。ტოიოტას ქალაქი ოთხი სეზონი ←こういうのです。いっぺん仕事したことのあるジョージア人はヒゲモジャのむさ苦しいおっさんでしたが、こういう文字を書かれているのかと思うとそのギャップのクレバスに悶絶ですわ。頂きましたジョージアワインはたいへん甘うございました。

ジョージア出身の有名な演奏家といえば誰でしょうか。優秀な演奏家がたくさん出ていますが、現役ではその頂点がヴァイオリニストのリサ・バティアシュヴィリでしょう。1979年生まれなので40台に入ったばかり。まだ若い。世界で最も優秀なヴァイオリニストの一人です。夫はオーボエ奏者のフランソワ・ルルー。確か家族との時間を大切にしたいという理由で仕事を絞っていることもあり、日本ではなかなか演奏を聴くことができません。私もかつて、リサイタルやってくれないかなーと思って英国の所属事務所と話をしたことがあるのですが、うまく話をすり替えられてしまいました(実現しなかった)。

さて、ელისაბედ ბათიაშვილიさんは、おっとジョージア語で書いてしまった、エリザベス・バティアシュヴィリさんが自分の名前を冠した財団を設立しました。自分は12歳で国を離れてドイツに移住してしまったが、ジョージアには優秀な才能を持つ若い子どもたちが多い。そのような子どもたちを支援するための財団だそうです。控えめに言って素晴らしい取り組み。

https://www.lisabatiashvili-foundation.org/

“There comes a time in life when you turn towards the next generation and feel the urge to pass on what you yourself have experienced within music. I feel very connected to my homeland. Georgia is a small country with an incredible amount of talent. “

と語っていますが、ざっくり訳しますと「自分が経験したことを次世代に伝えたいと思う日がいつか来る。私は祖国とのつながりを強く感じている。ジョージアは小国だが才能に満ちている」という感じ。

才能はあるが経済的に苦しい若者を支援する。ジョージアの中だけでは実現できない新しい視点を提供する。国際的レベルで成長する機会を作る。資金面での支援だけでなく、人間的、そして芸術的に深く成長することを支援する、といった事を掲げている。具体的には

●適切な教師、オーディションの推薦
●マスタークラスやコンクール参加費の資金調達
●必要な旅費の支援
●楽器購入にあたってのアドバイス
●トップクラスのソリストや指揮者とのミーティング
●適切な音楽事務所への推薦
●パブリックプレゼンスの強化

といった事を支援するが、これに限定されないともあります。

次世代の支援にはさまざまありますが、お金を出してあとはしらんぷりだけではだめ。人格面と芸術面での成長を助ける、ということを掲げるのも非常に重要ですし、長いキャリアを築くため若者にはアドバイスも必要。「結果にコミット」することこそが、若手支援の最終ゴールなのです。

今後この財団を通じてジョージアの有能な若者が次々と国際舞台へ躍り出てくる事に期待したい。

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