ベルリン大聖堂合唱団で起こった3月の集団感染のケース

このブログではぼちぼちと合唱に関するニュースとか情報を、とくに海外のニュース紙などからご紹介をしてきておりますけれども、ベルリン大聖堂合唱団(Berliner Domkantorei)で3月に発生したクラスターの詳細にについてはご紹介をしておりませんでした。

なぜかというと、ネット上で軽く探してみたがとくにニュースを発見できなかったから(ニュースサイトは時間が経つとページが消されたりすることもあります)、というのがまあその理由なんですけれども、ベルリンのケースについて以下新聞のサイトに詳細が記載されている、英訳も機械翻訳ベースですがご提供いたします、と情報を頂きましたので、本日はその記事の要点を書いてみます。情報をご提供いただきました榎史朗様に感謝申し上げます。

ベルリン大聖堂で合唱団60人が感染
60 Chormitglieder im Berliner Dom infiziert
https://www.moz.de/nachrichten/brandenburg/artikel-ansicht/dg/0/1/1803730/

上記記事は5月19日づけです。

ドイツ語ができる方は大勢おられると思いますので、原文をあたってみてもし間違いがあるなんていう事に気づかれましたらご指摘ください。修正いたします。

まずこの新聞についてですが、MOZと大きく書かれておりますが、Märkische Oderzeitungtという、ドイツのフランクフルトで発行されている地方紙だそうです。フランクフルト(オーダー)で発行されている。いわゆる有名な方のフランクフルトではなく、ブランデンブルク州にある小さな都市の方のです。ベルリンから右へ(ポーランドの方へ)車で1時間弱。オーダー河を挟んで向こう側はポーランド。

さて、この新聞に書かれているのはだいたい以下のとおりです。

3月9日、80人がベルリン大聖堂の120m2の部屋に集まり2時間半練習。その結果、指揮者トビアス・ブロマンとピアニストを含む60名が感染した(30名がテストで陽性、30名が典型的な症状を発症)。死者は出なかったが2名(基礎疾患なし)が入院し人工呼吸器を装着した。感染源は、南チロルですでに感染していた女性団員1名の可能性。

もう3ヶ月以上前の話です。ドイツでのコロナ死者はこの頃はまだ2名だったそうで、旅行で国をまたぐことは避けるようにという政府からの勧告はあったがまだまだ世の中は通常通りだったそうです。

この練習の時には1名の女性団員が既に感染していたようなので、もしもその女性だけがスプレッダーだったとすると80人中60人、これは実に75%という強烈な数字になります。

120平米ってどのぐらいのサイズかって言うと、いまいち想像しづらいかもしれませんが、

http://www.kashima-hall.com/gym/19

これぐらいです。ってこれも分かりづらいですか。まあ大きくはないですよね。

●合唱でクラスターという情報は既にあったため、握手などはほとんどせず
●5日後、指揮者のブロマンも発症。検査は陽性
●ブロマンが回復するまで3週間半、完治まで2ヶ月
●ブロマンは合唱団から3~4m程度離れた場所、指揮者用の椅子に座っていた
●スプレッダーから2メートル以上離れていた歌手も発症
●ピアニストは離れた場所でグランドピアノの前に座っていたが発症
●合唱団は比較的若く、学生も含んでいた
●ロベルト・コッホ研究所が当時の状況を再現しつつ調査中
●飛沫だけではなくエアロゾルで感染したと思われる
●エアロゾルは飛沫と違い空気中を長く漂う。換気のない部屋ではより遠くまで飛んでいく
●今は礼拝のためのリハーサルを再開しているが最大8名(可能なら夫婦)、1時間以内
●ZOOMでのリハーサルもやむなく活用している

いまリハーサルを再開しているその条件として、できれば夫婦で参加っていうのは、なんでですかね。なんとなくぼんやりとその意味がわかるような気もしますけれど、感染のリスクが下がるからってことでしょうかね。

6/19 AM11:44追記

上記の件、ライターの後藤菜穂子様よりご教示頂きました(当該ツイート)。夫婦、家族だとソーシャルディスタンスが不要だから、だそうです。感謝申し上げます。

ベルリンのこのケースの場合、上記のニュースには出てきませんけれども、人づてに聴いた話によると、この練習の後別の合唱団の練習に出かけた人がいるとかで、そちらでもクラスターが発生した、という話もあるそうです。(こちらについてはネット上で見つからないので、未確認情報といたします)

世の中がなるべく早く平穏になりますことを願っております。また新しいニュースなど出ましたらご紹介させていただきます。

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【まとめてあります】合唱とコロナに関する当ブログの記事一覧は以下ページにまとめてありますので併せてお読みください↓

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