ベルリンの劇場再開に向けたテスト公演シリーズ、開催延期

先日、ベルリン・フィルが1000人の聴衆を入れてコンサートを実施した、というニュースがありました。

チケットは一瞬で売り切れた、会場は素晴らしい熱気に包まれた、とのことでした。これはベルリンが実施するテスト公演のシリーズのひとつで、聴衆はコロナの検査を全員受けなければならず(無料)、当然のこととして、チケットを他人に譲ったりすることも禁じられています。コンサート中もマスク着用必須。

明日はベルリン・コンツェルトハウスにて、著名ヴァイオリニストのクリスチャン・テツラフらが参加した室内楽コンサートが予定されています。出演者は4人。休憩なし70分のプログラムが組まれていて、こちらもチケットは完売しています。

https://www.konzerthaus.de/de/testkonzert-kammermusik-live

ほら、URLにも「テストコンサート」の文字がありますでしょう↑

しかし、ドイツではコロナがまたしても増加傾向にあり、イースター(今年は4月4日)も、明るくニコニコとは行かなそうな模様。ベルリン・フィルの後に予定されていたテスト公演が延期される、と発表されました。これに伴い、オペラ2公演が延期になりました。これは4月1日から5日までドイツで外出自粛が決まったことと関係があるでしょう。

●4/2 ベルリン国立歌劇場のモーツァルト《フィガロの結婚》(バレンボイム指揮)
●4/4 ベルリン・ドイツ・オペラのザンドナーイ《フランチェスカ・ダ・リミニ》(カルロ・リッツィ指揮)

https://www.berlin.de/sen/kulteu/aktuelles/pressemitteilungen/2021/pressemitteilung.1068102.php

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-germany-idJPKBN2BF09X

延期の日程についてはまだ未定。こうして「やる、やっぱり延期」が繰り返されると、関係者一同がどんどんと精神的にも金銭的にも疲弊して行くのがつらいところ。

ところで最後に雑学コーナー、ベルリンにはオペラハウスがいくつあるかというと、3つあるんですよ。ややこしいんですが、今日はぜひその3つを覚えて帰ってね!

ベルリン国立歌劇場(1742年建造、第二次世界大戦の空爆で破壊→1955年再建。旧東ベルリン):例のバレンボイムが率いるところ。バレンボイム体制になってもうすぐ30年。1740年に出来た。古い。リヒャルト・シュトラウスとかカラヤンとかが監督を努めた。1396席と思いのほか小さい。
ベルリン・ドイツ・オペラ(1912年建造、第二次世界大戦の空爆で破壊→1961年再建、旧西ベルリン):一番大きくて1865席ある。ワルターとかマゼールとかティーレマンとかが歴代音楽監督を努めている。
コーミッシェ・オーパー(1947年建造):1270席で一番小さい。ドイツ語での上演が基本。クルト・マズアやキリル・ペトレンコが監督を務めた。

なお、座席数を世界の歌劇場と比較してみますと・・・ウィーン国立歌劇場が1709席、ミラノ・スカラ座が2030席、ロンドンのロイヤル・オペラは2256席、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場はでかくて3800席でございます。やあ、今日は勉強になったなあ(自己満足)。

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