モスクワのボリショイ劇場、少なくとも来年3月までの国外ツアーを全て中止

ロシアにはロシア製のワクチンがあり、一番知られているのが、やたらと格好いいお名前の「スプートニクV」。そう、スプートニク・ピャーチ!!

このブログをお読みの賢明な読者のみなさんならおわかりでしょう。スプートニクとは、ロシア初の人工衛星の名前だ。村上春樹の小節か、と音楽関係者ならつい誤記するかもしれない。ピャーチっていうのはロシア語で数字の5なんですが、そもそもこのワクチンをピャーチって読むかどうかはわかりません。

ボリショイ劇場の総監督ウラディーミル・ウリンによれば「このワクチンの有効性については疑問の声が上がっていて、このワクチンを受けた人は入国させない、という声が増えている」というのだそうです。

いきなり脱線するんですけど、このウリンっていう方(左画像)、いっつも思うんですがものすんごい怖そうなお顔をされています。ギロリと睨まれたらきっとあなたも私も、すくみあがってしばらく動けなくなりますよ(実はおやさしいのかもしれませんけれど)。

https://www.rt.com/russia/522351-bolshoi-theater-cancel-tours/

怖い指揮者の逸話では、フリッツ・ライナーの話が大好き:ライナーの指揮は動きが少なかった。あるコントラバス奏者がその少ない動きをからかって双眼鏡を使って見ていた。ライナーがスコアに何かさっと書いて指し示したので、双眼鏡越しにそれを見たら「You are fired」と書かれていた。

そういうわけで、ボリショイ劇場の国外ツアーは少なくとも来年の3月までありません。それ以降についても不確実である、ということだそうです。ワクチンそのものの有効性が疑われるので入国を認めない、という動きが世界的にあるとすれば、ワクチンが全く進んでいない日本人が入国を拒否される可能性もあるし、日本には行きたくない、という声が出てくる可能性もありますが、果たして我々いい大人にワクチンが届くのはいったいいつになりますやら。

ボリショイ劇場は今シーズンはなんとか上演を終えることができるだろうとのこと。座席数の減少に伴いおよそ13億ルーブル(19億円ぐらい)の収入減という問題もあり、また労働者の健康の問題も抱えている。昨年11月のピーク時には150人がコロナに感染したそうです。アブドゥラザコフとネトレプコが感染したのもボリショイ劇場でした。

来週はドミンゴが登場するんすね。ジェルモン役(父の方っすよ)で。ドミンゴの歌う《プロヴァンスの陸と海》はこんな感じ↓

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