ブリュッセル、パレ・デ・ボザール火災、続報。

一昨日夕方に発生したブリュッセルのコンサートホール「パレ・デ・ボザール」の火災続報です。昨日書いたのは以下。

消防士60人が消火にあたり、2名が負傷。「被害は火によるものよりも水によるもののほうが大きい」とのことです。屋根が火事により大きなダメージを受け、そこに放水したため、そしてさらに夜間に雨が降ったため、建物が水浸しになった。「消防署だけでなく何十人もの人々が徹夜で働いている。できるだけ早く水を汲み上げる作業に取り掛かっている。しかしそこに雨が降ってきた」。

https://www.vrt.be/vrtnws/nl/2021/01/19/brand-in-bozart-hoe-groot-is-de-schade/

火災の原因は調査中だそうですが、建物の屋上にある2つの冷却塔のうちの1つが火元だと推定されている。電気系統のトラブルか。「2つの冷却塔は数十フィート離れているが、接続されている」。

ボザール芸術監督のポール・デュジャルダン氏は火が消えたあとも現場に徹夜で残り、内部を視察したそうです。「火事に被害よりも水の被害のほうが大きいと思う」。メインホールはデュジャルダン氏によれば一見、大きなダメージを受けていないように見えるそうですが、専門家による詳細な鑑定が必要、大幅な修復が必要になるような気がします。

また3000本以上のパイプを持つ大オルガンも破損していることが確認された。このパイプオルガンはなんと、1967年に火災で破損してから50年間ずっと使われていなかったんですよ。2017年になってやっと修復が完了したばかり。再修理せざるをえない。しんどいすね(また50年かかったりして)。

パレ・デ・ボザールのパイプオルガン

50年かかった修復の経緯はこのページにあります↓

https://www.rtbf.be/info/regions/bruxelles/detail_bruxelles-apres-50-ans-de-silence-le-grand-orgue-du-palais-des-beaux-arts-va-a-nouveau-resonner?id=9672975

ベルギーを代表するオルガニスト、ベルナール・フォックルール(←この人のおかげでボザールのオルガンが修復されたんですけど、わずか3年で振り出しに戻ったっていう・・・)もFacebookでコメントをしていて「私の得た情報では被害は相当なものになる可能性がある」「メインホールは数ヶ月、もしかすると数年閉鎖になるかもしれない」とコメント。

Incendie dramatique au palais des Beaux-Arts de Bruxelles. Aujourd'hui vers 16h12, un incendie se déclare au niveau de…

Bernard Foccroulleさんの投稿 2021年1月18日月曜日

うーむ、燃えてるね、燃えちゃってるよ・・・・。

ボザールが長期閉鎖となると、多数のコンサートに加え、エリザベート国際コンクールへの影響も確実。ブリュッセル中心部にはボザール以外にブリュッセル王立音楽院のホールFlagey(フラジェ)、それからオペラハウスのモネ劇場なんかがあるわけですが、しばらくそういった場所を借りるということになるのでしょう。いや、現状はコロナなのでコンサートどころではないかもしれませんけれども。

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