三十二の彩雲──ベートーヴェンを巡る対話
本公演は曲目変更があります。詳細は中ほどのプログラムをご確認ください。
ピアニスト、ヤエル・ワイスが監修する作品委嘱、演奏、録音を行う国際的な音楽プロジェクト。紛争国や政情不安の国で活躍する様々な作曲家に作品を依頼しており、新作のテーマはベートーヴェンが《ミサ・ソレムニス》の譜面上に「内なる平安と外なる平和を祈りて」と書き記した「平和のモチーフ」によって統一されている。また、それぞれの曲はベートーヴェンのピアノ・ソナタの1曲と連関している。「32 Bright Clouds」は音楽の偉大な力によって、平和と団結が実現されることを目的としている。
プロジェクトの名称「Bright Clouds」は、13世紀日本の禅僧、道元禅師の『教授戒文』第九戒の中の一文、「退きに非ず進に非ず、実に非ず虚に非ず。光明雲海あり、荘厳雲海あり。」から着想を得ている。
2020年のベートーヴェン生誕250年の際には、本プロジェクトに基づいて、13の国々からなる作曲家の新曲とベートーヴェンのソナタを結びつけたオンラインコンサートをワイスは12時間にもわたって行った。
本コンサートはそのプロジェクトに基づいて行われる。本プロジェクトの詳細はページ中ほどをご参照ください。
日時:2023年10月28日 (土) 16:00開演
会場: 蒲田御園教会
出演: ヤエル・ワイス(ピアノ)
チケット
全席自由
一般:前売り5,000円、当日5,500円
MCS会員:前売り4,000円、当日4,500円
お申し込み(発売中)
または
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プログラム
曲目変更のお知らせ
イスラエル出身の米国籍ピアニスト、ヤエル・ワイスさんはご家族とも離れ、ガサでの惨事に心を痛めておられました。
主催者として、今、一番人としてあなたが一番やるべきことは何かを考えて、プログラムを再考なさいませんかと問いかけたところプログラムの一部が変更になりました。
音楽は人であり、その人の心であると考える主催者として、皆様にこの変更をご了承いただきたく存じます。
私どもMCSヤングアーティスツは、2006年5月21日の第1回の公演以来、国籍、宗教、人種、性別を問わず若い音楽家をサポートすることを基本理念としてきました。
したがって、私たちは、差別が容易に暴力、脅迫、攻撃の根源となる可能性があることを見てきたので、あらゆる形態のあらゆる差別に反対します。これらの犯罪に境界はなく、例外を設けるべきではありません。
公演では当初のウクライナの作曲家の曲の代わりに、ヤエル・ワイスの故郷であるイスラエルの作曲家の曲を演奏します。変更の詳細は公演ページをご確認ください。
B. FROLYAK: New Composition on World Premiere
J. BRAHMS: Fantasies for Piano Op. 116
I. Capriccio
II. Intermezzo
III. Capriccio
L. v. BEETHOVEN: Sonata No. 14, Op. 27 no. 1 «Moonlight»
I. Adagio Sostenuto
Ananda SUKARLAN (Indonesia, b. 1968): No More Moonlight Over Jakarta (2017)
This work is connected with the Sonata No. 14. Dedicated to the bravery of Ahok, the imprisoned ex-governor of Jakarta
Ne Myo AUNG (Myanmar, b. 1983): Moha (2020)
May all people learn to overcome “Moha” (delusion in mind and soul) and work together to pursue our collective wisdom and well-being
L. v. BEETHOVEN: Sonata No. 21, Op. 53 «Waldstein»
I. Allegro con brio
TALIA AMAR(Israel): Into the Maelstrom (2021)
It is connected to Beethoven’s Sonata no. 17 in d minor Op. 31 no. 2 “Tempest” .
The piece is dedicated to the people affected by the ongoing tensions around the Gaza Strip and Southern Israel,
two peoples who share a deep love for the same land.
L. v. BEETHOVEN: Sonata No. 17, Op. 31 «Tempest»
Ⅰ.Largo – Allegro
──
Adina IZARRA (Venezuela, b. 1959): Arietta for the 150 (2018)
This work is connected with the Sonata No. 32. Dedicated to the 150 young people whose lives were taken during the 2017 Peace demonstrations in Venezuela
L. v. BEETHOVEN: Sonata No. 32, Op. 111
I. Maestoso; Allegro con brio ed appassionato
II. Arietta: Adagio molto semplice e cantabile
【プログラム補足(予定。順不同)】
ベートーヴェン ピアノソナタ32番 ハ短調 作品111 全曲
Adina IZARRA (ベネズエラ)「Arietta for the 150 (2018)」
ブラームス 幻想曲集Op.116より第1曲、第2曲、第3曲
ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」 第1楽章から Ananda SUKARLAN (インドネシア)の「No More Moonlight Over Jakarta (2017)」につなげて
ベートーヴェン ピアノソナタ第17番「テンペスト」第1楽章からTALIA AMAR(イスラエル)の「Into the Maelstrom(2021)」につなげて
*曲目・曲順は予告なく大幅に変更になる場合がございます。
「32 Bright Clouds」:世界中のベートーヴェンとの対話」は、世界的な音楽委嘱、演奏、録音プロジェクトである。ピアニストのヤエル・ヴァイスがキュレーションし、演奏するこの画期的なプロジェクトは、世界32カ国の紛争地や秘境から新作を委嘱し、ベートーヴェンの音楽的テーマで統一する。
「32 Bright Clouds」は、音楽の偉大な力を団結と平和のために活用することを目指している。
世界各地からの新曲はすべて、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」の「平和」のモチーフによって統一され、まとまりのある作品群を作り上げている。このモチーフが選ばれたのは、ベートーヴェンが音符の上に「内なる平和と外なる平和への呼びかけ」と力強く刻んだからである。ベートーヴェンの献辞は、『32の明るい雲』の全体的な本質、目的、性格を表現している。
現在、ガーナ、インドネシア、イラン、ヨルダン、フィリピン、シリア、ベネズエラなどの国々の新作が発表されている。32 Bright Cloudsプロジェクトは、501(c)(3)企業であるニューヨーク芸術財団と提携しています
本プロジェクトの詳細については
https://www.yaelweiss.com/32brightclouds
NEW! ワイスのプロジェクトの各メディアでの紹介記事や彼女へのインタビューは下記から
https://shorturl.at/dvzNY
【主催】MCSヤング・アーティスツ
会場地図
JR蒲田駅西口から徒歩8分、東急池上線蓮沼駅から徒歩3分
蒲田サンライズ通りをまっすぐ進み、ライフ西蒲田店が見えたら右折、そのまま進み御園神社を過ぎたら教会が見えます。
略歴
ヤエル・ワイス〈ピアノ〉─ Yael WEISS, piano contralto
ウクライナをルーツとする両親を持つイスラエル系アメリカ人ピアニスト。これまでにヨーロッパ、日本、韓国、ニュージーランド、アメリカのカーネギー・ホール、リンカーン・センター、ケネディ・センター、ベナロヤ・ホールをはじめ、モスクワのボリショイ劇場、ロンドンのウィグモア・ホールなどの会場で演奏したほか、世界中の音楽祭にも出演し、高く評価されている。多彩なレパートリーを誇り、KOCHインターナショナルやTOCCATA CLASSICからアルバムをリリース。また室内楽にも力を入れ、ヴァイオリニストのマーク・カプラン、チェリストのピーター・スタンプとともに「ワイス・カプラン・スタンプ・トリオ」を結成、世界中でツアーを行うとともに、ベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲集」の発売が予定されている。
また、世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどりとの共演は長年にわたり、リンカーン・センターでのリサイタルやチャリティ・プロジェクトなどで共演している。
最近の彼女の活動の中心は、このプロジェクト「32 Bright Clouds──Beethoven Conversations Around the World」であり、WWFMクラシック・ネットワークの番組「A Tempo」と「Between the Keys」でインタビューを受けるとともに、イスラエルのテレビへの出演の他、日本のNHKでもリサイタル・ライブが放送されている。