エリザベート国際コンクール《ピアノ部門》、今年5月開催へ向けルールを変更

ショパン、チャイコフスキーと並ぶ世界三大コンクールの一つ、エリザベート国際コンクール《ピアノ部門》は昨年開催予定でしたが「不可抗力のため」今年5月に延期となっております。が、、、、果たして無事に開催できるのでしょうか?

昨日さらなる変更がアナウンスされました。

https://queenelisabethcompetition.be/en/news/modifications-to-the-2021-piano-competition-316/

冒頭の一文は「健康のためどのような制限が課されるか我々にはわからないが、スムースな開催のためいくつかの変更を加えた」となっています。もしかしたら開催出来ないかもしれない、という感情もあるような気がします。参加者は振り回される。厳しい。しかし事務局もコロナに振り回されているわけで、誰が悪いというわけではありませんよね。ますますもって感情のやり場がありません。

大きな変更とは。

・通常24人選ばれるセミ・ファイナリストが半分の12名
・ファイナリストも半分の6名
・セミ・ファイナルはリサイタルと協奏曲を2日間にわけるのではなく1回で演奏する

実質、規模の縮小です。

エリザベート国際コンクールには独特の課題があります。「ファイナリストは2週間ブリュッセル郊外の音楽院に閉じ込められ、外部との連絡を遮断された状態でコンクールのため作曲された新曲をマスターする」というものですが、大勢での共同生活は感染リスクが高まる、ということでしょうか(また半数にすればかかる費用も少しは浮く、という意味もあるのかもしれません)。

一方、チャンスが狭まるという意味で参加者の心理的負担は増します。セミ・ファイナルを1日で、というのもまた参加者にとって負担増。

あと「これまではセミ・ファイナルに進んだ参加者にのみ、参加のためにかかった旅費の50%が支払われたが、今回は全員に支払われる」という項目があります。お金が足りずそもそも参加を断念してしまう人が出ないよう、つまりコンクールのレベルを低下させないように、という意味でしょうか。

もう一つ「ファイナルに進めなかったセミ・ファイナリストには1000ユーロではなく2000ユーロが支給される」という変更点もあり、これは単純にセミ・ファイナリストの数が半分になるんで倍にしますってことですね。

最後に、安全を確保するため、医療専門家委員会がガイドラインを作成中である旨も記されております。エリザベート国際コンクールのもう一つの特徴はボランティア宅での「ホームステイ」制度(そこで好きなだけ練習できる、会場への送迎をしてもらえることもあるし、ご飯も出してもらえる、などとかつての参加者から聞いたことがあります)なんですが、見知らぬ他人の家に滞在するというのは、このコロナのご時世につき、不可となるのではないかと思います。

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