エンデリオン弦楽四重奏団、活動に終止符(1979-2020)

英国を代表する弦楽四重奏団のひとつであります、エンデリオン弦楽四重奏団の解散が発表されました。

https://www.thestrad.com/news/the-endellion-quartet-is-disbanding/11757.article

上記ストラド誌の記事によりますと、もともと2019/20シーズンで解散すると宣言していて、2020年7月23日のライデール音楽祭でのコンサートを最後(その前週にウィグモアホールでの演奏会も予定されていた)としていたのだが、コロナでお別れコンサートができず、そのまま宙ぶらりんになっていた。最後のコンサートを開催するか、いわゆる一夜限りの再結成をするか?と議論をした結果、将来いつ演奏会が開催できるかわからず、最後の演奏とのギャップが大きすぎる、という結論に達したそうです。ギャップが大きいっていうのは演奏クオリティの問題かなと想像しましたが、そこには様々な思いが込められているのでしょう。

エンデリオン弦楽四重奏団ウェブサイト:
http://endellionquartet.com/

エンデリオン弦楽四重奏団は1979年に創設、セカンドヴァイオリンが数年後に入れ替わって以後、メンバーは固定。名前の由来はイングランドの右下端にあります、コーンウォールにあります北部の地名、セント・エンデリオンより。Wikipediaを見ますと、セント・エンデリオンで開催されている音楽祭の出演者らがエンデリオン弦楽四重奏団を結成したとある。なるほど。

弦楽四重奏団の名前にはいろいろ種類があって、作曲家の名前を冠したもの(例:バルトーク、アルバン・ベルク、ツェムリンスキー)、先輩演奏家の名前をつけたもの(オイストラフ)、メンバーの名字(ハーゲン、クス)、地名(ブダペスト、プラハ、東京、上海、ロンドン)、音楽用語(アマービレ)、抽象的な単語(モザイク、アトリウム)とか、まあそれこそみんな頭をひねって考えてつけられているわけですが、エンデリオンの場合は「地名」が正解でありました。

結果的に彼らの最後の演奏会はセージ・ゲーツヘッドだったと書かれておりまして、セージ・ゲーツヘッドのウェブサイトや主催者のニューカッスル国際室内楽シリーズのウェブサイトなんかを見ますと、コンサートは2020年の3月11日だったことがわかります。まさにWHOがパンデミック宣言をした日。

Beethoven:String Quartet in F, Op 14 no 1
Sally Beamish: Quartet – A Myndin’
Mendelssohn:Quartet in E minor, Op 44 no 2
Puccini:Crisantemi
Ravel:String Quartet in F

という内容だったそうです。渋い。まさに通好みな選曲。ラヴェルが最後の曲目でありました(アンコールもあっただろうけど)。

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