ベルリン発の楽譜アプリEnoteはデジタル楽譜に革命をもたらすか

楽譜アプリ、いろいろありますけれど、新しいアプリがベルリンで開発中だそうですね。

私も、楽譜は出来たらデジタルがいいなと思うアマチュアです。「ピアノ、いまでも弾いてるんでしょう?」などとよく言われますが、いまはほとんど弾いていません。昨日は無言歌を少々弾きましたがその程度。ホビーで、しかもかなりライトなホビーです。アレグロとかプレストとかは避ける傾向にあります。アンダンテぐらいがベストだね。ははっ。

まあそういう戯言はとりあえず置いておくとして、楽譜のデジタルがもっと進歩すると嬉しい。楽譜がなかなかデジタルにいかないのには著作権とかいろいろと理由があるのでしょうが使い勝手がな、というものあるのではと思っています。デジタルならではの機能が、紙を遥かに上回ってほしい。やっぱりスマホでは小さいし、iPadなんかでも小さい。でもそこに楽譜アプリがうまくあわせてきてくれないか、そういう風にぼんやりと思っていました。

今回ベルリンで開発されていて、まだβ版よというEnoteというアプリは、ゲームチェンジャーになるんじゃないかとガーディアン紙が報じています。本当か。本当なんか。本当け。私はどうしても、人間が擦れてしまっていて、こういう大きく出てきた言葉には警戒心を抱いてしまうのですが、どうなのでしょう。

‘A gamechanger for musicians’: app offers library of interactive sheet music
Exclusive: German startup Enote working on complex task of digitalising musical notation
「音楽家たちのためのゲームチェンジャー」アプリが提供するインタラクティブな楽譜ライブラリー
【独自】ドイツのスタートアップ企業Enote、楽譜のデジタル化という複雑な課題に取り組む
https://www.theguardian.com/music/2020/nov/20/a-gamechanger-for-musicians-app-offers-library-of-interactive-sheet-music

という記事を、君は読んだのか!

まずはURL。うむ、短い(短いURLが好きです)。

https://enote.com/

スコアもパート譜も自由自在、原典版もあるよ、とあります。なるほど。レイアウトは自分で自由に変更が出来る。印刷も出来る。そうすね、どうしても印刷しないといけないケースけっこうありますもんね。楽譜、小節を切り替えられる、移調できる。なにぃ、移調できる・・・・だとぅ???

「アルファベットには26文字しかないが、楽譜には1500もの要素がある」っていうのにもびっくりしましたが、その困難を乗り越えたのだそうです。では何が一番デジタル化で困難だったのか。

「チームの間ではどの楽譜が一番複雑だったか、意見の一致を見ていた」とありますが、なんだと思います?

正解はラヴェルの《スカルボ》(「ガスパールの夜」第3曲)だそうです。「エベレスト」と彼らが表現しているそうですが、この曲のどこが困難だったかと言うと、クレシェンドデクレッシェンドの記号にかぶさってくるようにS字を描きながら上から下まで引かれたスラーなんだそうです。

うん、なんかわかるような気がするわ。いつも楽譜屋さんがどうやって実現してるのか、気になってたんですよね。超こまかいことを突っ込んじゃってすいませんなんですけど、原文には「122小節を見て」って書いてあるけど、122小節じゃなくて326小節前後と違いますかね。これね↓ちなみにこれはいまこれ書いてる後ろにある楽譜棚にあったのを撮影したもの(森安版[春秋社])ですから。引っ張り出してきたやつ。

個人的にEnoteの機能とやらで一番たまげたのはどうやら「楽譜を移調できる」ようだ、という点。スキャンしたものでもオーケーなのか、あるいはこのアプリにあわせて制作?された楽譜限定なのか、っていう点がものすごく気になっていますが、スキャンでもオーケーなんだとしたらこれはどえりゃーことですよ。どえりゃーことだ。歌の伴奏とかで、キー下げて、っていきなり言われてもこれなら対応ができる(少なくともだいぶ楽になる)。楽譜を読みながら違う調で弾くって、超特別な能力がいるんすよ。

繰り返しますが、まだβ版なんだそうで、コロナで遅れているという正式リリースが待たれるところである。

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