著名指揮者イヴァン・フィッシャー、金魚に説法する

「聞こえますか・・・・マーラーの7番の第2楽章を今から演奏しますよ?・・・人間の愛と憎悪をいまから聞かせるから、集中してね」

ハンガリー屈指の指揮者イヴァン・フィッシャー。最近ではエンジェル型のマスクを発明して話題をかっさらいましたが、

今回もすごいぜ。今回は金魚だ!えっ?金魚?

水槽の中の金魚に向かって話しかける謎の動画をみなさんぜひご覧ください。

フィッシャー氏をぐるりと囲むオーケストラはブダペスト祝祭管弦楽団。ハンガリー随一のオーケストラだ。どうやらここは同オーケストラのリハーサルスタジオのようだ。カメラがたくさん入っている。そして指揮者(と、お魚)は通常とは違い、オーケストラの中心にいるようだ。そしておもむろに始まるマーラー7番。

フィッシャーというのは確かに漁師という意味ですから、先祖代々、お魚との相性はよかったのだろう(適当です)。Fischerと綴りますがドイツ語辞書でみたらやっぱり漁師だったからまず間違いない。

それにしても、コロナで劇場に聴衆を入れられないからといってお魚に音楽を聴かせるというのは頓智が効いていていいね!・・・・いいのか。

「フィッシャーが魚のために演奏する」っていうタイトルを見てYouTubeにアクセスして、魚に向かって話しかけているのをみて気でも触れたのかと思いましたけど、演奏が始まったら大真面目だったので、そのギャップになぜか痛く感銘を受けました。

いや、けっこう水槽が近いからさあー。興奮して振り回した腕が当たったり、ぐっと後退した瞬間に張り倒したりとかしたら悲惨なことになるよこれ、近くのメンバーとかヒヤヒヤやろ、と思いましたがどうやら無事に最後までたどり着いたようで、まことに喜ばしいことである。

よくみたらぬいぐるみもたくさん置いてある。ぬいぐるみも聞いているっていうわけだ。かぶりつきで聞いているパンダかわいい。

おっと、音楽が止まったな、と思ったらふたたび解説だ。「ここはト長調だね、そしたらオーボエが変ロ長調を・・・・もっとあがってついにハ長調に至るんだよ」「この楽章はね、君たちにとっては遅いかもしれないけど、僕たちにとっては速いんだ」

ってこれは・・・子供のための音楽入門ですやんか。金魚を子供に見立てているわけだ。話しぶりからするにお魚の推定年齢象は小学生高学年ぐらいか。何てこと!!これはいけない!!魚ハラだ!魚(うお)ハラスメントだ! BPOに申し立てだ!!(BPOは放送倫理・番組向上機構の事であってベルリン・フィルではありません。決して)

対象が子供から金魚になっただけで劇的にシュールになるこの構図。オーケストラの面々もニヤニヤ笑ってますやん。あまりに奇妙なためか、再生回数が伸びてないのが残念。もっと伸びて!

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