「歴代作曲家ギャラ比べ」山根悟郎著、12月10日木曜日発売

なかなかどぎついタイトル、でしょうか。このたび、12月10日、つまり来週の木曜に、わたくし山根悟郎の初めての著書となります「歴代作曲家ギャラ比べ ビジネスでたどる西洋音楽史」(学研プラス)が発売になります。この本はクラシック音楽の知識が全くない方でもお読みいただけるよう書かれています。音楽の難しい話であるとか、理論でありますとか、そういうことにはほぼ触れておりませんのでご安心してお読みいただけます。

年齢順にバッハから、一番若いのがプロコフィエフまで。歴史上の大作曲家たち全41名の稼ぎ、そして借金について調べて書いた、というのがこの本です。お金に関する具体的な数字を、あちこちの資料を調べていきました。

この春から夏にかけて集中的に本をひっくり返しまして、一から作曲家たちについて調べ直しをいたしました。コンサートの曲目解説はそれこそ毎週のように何年も書いていましたし、作曲家の伝記本なんかも中学生から大学生の頃に大体ひとしきり読んだ、つまり、おおかたの作曲家についてはなんとなく知っていたつもりでしたが、改めて読み返したり、新しい本を読んだりしますと、へー、こんな話が、とかやはり大量にありまして、お金に関する話だけでなく、いろいろと勉強になりました。

たとえばちょっと古いんですけれど、ハロルド・ショーンバーグの「大作曲家の生涯」。高校生の時に学校の図書室で借りて熱心に読んだ記憶があるんですよね。改めて上中下と買い直しまして読みました。ああこれ、憶えてる、という内容もありましたが、うわっ、全然憶えてないわっていうことも多々ありまして、記憶というものがいかに当てにならないかということも実感いたしました。最近の本ですと大崎滋生「ベートーヴェン像再構築」(全1000ページ超え、2万円ぐらいするとてつもない本)ですとか、普通に調べ物として読むはずが、思わず熱中してひゃっ、ほえーっ、などと奇声がつい出るようなものもたくさんありました。

大作曲家と言われても、必ずしも収入も多かったわけではなく、みなそれぞれが、それぞれのやり方で苦労しながら稼ぎ出していたわけです。家計なら常に火の車っすわ、という人も少なからずいます。「なんでやねん」と、こちらが情けなくなるような大借金王、踏み倒しチャンピオンもいますから人生とは不思議なものです。

そして、「現代の日本円に各種通貨が揃えられている」というのがこの本のポイントでして、なんでそういうことをしたのかといいますと、過去の通貨、グルデン、とかターラー、とかあるいは今でも使われているフラン、とかルーブル、とかでもいいのですが、それが書かれていましても、具体的なイメージとなって読者の頭には結びつかないわけです。100ルーブル、ふーん、っていうことになったとしても、それがどれだけの価値をもったのか、ということがわかりません。なので、ぜんぶまとめて、今の日本円にしてしまいました(もとの金額も併記しています)。どういう風に計算しているのかということもコラムとして掲載されております。ご想像がつくかもしれませんが実はここの部分の作業が一番たいへんでした。最後の最後まで編集者の方と打ち合わせを繰り返し、自分史上最長時間の会議を、zoomでしたりやなんかもしました。粘り強く支えてくださった編集者の方には深く感謝いたしております。

それにしても日本円にするとか、暴挙でしょうか。暴挙かもしれません。しかし「200万円ぐらい」などと日本円で書かれているからこそ、頭の中でイメージができる。あーそんなに、とか、あー全然ないね、と思える。もちろん、時代によって場所によって「ものの価値観」っていうのは全然ちがいますから、我々がはじき出した数字が絶対正確だと主張するものではありません。しかし、ある程度、少なくとも目安としては有効だろう、そのように考えています。

金銭面でも大成功した金満作曲家、金銭感覚のヤバかった作曲家は誰か!!面白がってお読みいただけましたら幸いです。

本のあちこちにQRコードも記されていますが、これはSpotifyへのリンクです。スマホ片手に、すぐにその当該作曲家の、あるいは関連する作曲家の作品を聴くことが出来ますので、聴きながら、具体的に音楽をイメージしながらお読みいただけるのではないかと思います(Spotifyの使い方も最初に説明があります)。

発売は2020年12月10日木曜日です。ご予約は以下などから。もしくは全国の書店にて。Kindle、Apple Bookなどの電子書籍も発売予定です。

https://gakken-mall.jp/ec/plus/pro/disp/1/2380123600

それではいざ作曲家の稼ぎの世界へ、レッツゴー三匹ぃっ!(古すぎる)

コロナの出現で、世界のあちこちでコンサート活動は冬眠期間に入り、音楽家もいきなり冬の時代に突入し経済的な試練の真っ只中です。現実の世界を動かしている「お金」は否定的にとらわれることもあります。しかし「お金」は時に強烈な起爆剤となり、歴史に残る芸術を生み出す原動力になります。MCSのコンサートがない間、いつのまにかMR山根が「音楽とお金」の本を、これまた「創造」しました。Let the music and money flow !

MCS代表 ワンおばちゃん

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