飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことか。ティモシー・リダウトについて

アンドレイ・ググニンの話題が続きました。ここで話を変えて、若いライジングスター・ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトのことを少しお話いたします。1995年6月生まれ、まだ弱冠23歳。若き超絶天才です。

ティモシー・リダウトの初来日は昨年のこと。私が働いていた武蔵野市民文化会館ほかでリサイタルを開催しました。武蔵野公演は早々に完売。コンサートも猛烈にすごいものとなり、私は舞台袖で唸っていました。―これは・・・うまいわ。音がぜんぜん違う。

終演後さっそく私の知り合いのヴィオラ奏者にコンタクトをとりました。「ティモシー・リダウトやばいな!」その返事もまた熱狂的でした。「あいつはやばいよ。」「あんな顔して(けっこうベビーフェイスなんだこれが)楽器もたせたらうおおお、って感じだよね。」。

その後、武蔵野市民文化会館ではアントワン・タメスティとタベア・ツィマーマンのヴィオラ・デュオ・リサイタルというスーパーなコンサートを開催いたしましたが(この二人はヴィオラ界を牽引する世界トップの二人であるという意味でスーパー。そして、ヴィオラのコンサートというだけでも集客的に極めて難しいという意味でもスーパーチャレンジング。)、その終演後タメスティ師に(ちなみにティモシー・リダウトはタメスティにヴィオラを学んでいます)、「ねえねえ、ティモシー・リダウトのコンサートをこないだ開催しましたけれど、凄かったんですけど、ティモシーどう思います?」と尋ねたところ、「オー、彼ハ凄イヨ。コレカラ世界ノとっぷニ行ッテホシイト僕モ心カラ思ッテイルヨ。先週れっすんデ会ッタヨ。来週武蔵野デ演奏スルッテイッタラ、僕モソコデ弾イタッテ言ッテタンダヨネ」と語っていました。

なんとなくカタカナにしてみたい気分でした読みにくくてすいません。

続々入るニュース、破竹の快進撃

そしてその後入ってくる情報はすべて劇的な内容でした。激烈という言葉が相応しい内容。

アンドラーシュ・シフが自身のコンサートツアーの共演者に指名した、とか、ロンドンのウィグモア・ホールに3年間で12回出演する超々破格の契約を結んだ、とか、バレンボイムから招待を受けてどこかのオーケストラと共演が決まったようだ、とか、ロンドンの大音楽手事務所が複数、彼に接触したがいまのところすべてのオファーを断っているようだ、など、いろいろな情報が次々と入ってきたのです。

また先月私はいくつかのロンドンの大手音楽事務所の人たちと会ったのですが、ティモシー・リダウトの話題を出したところ、みな即座に身を乗り出し「ティモシー!彼はすごいよ。すごいヴィオラ奏者って言うのは本当になかなかいなくて悩みの種なんだけれど本当に彼は別格だ」とか、「共演した指揮者たちがともかく絶賛する。最近シルヴァン・カンブルランとは『イタリアのハロルド』(ベルリオーズのヴィオラ協奏曲みたいな作品)を共演したけれど、終演後にカンブルランがすさまじくベタ褒めした」などということを言われました。

ここまでヨーロッパを揺らしている超絶天才ヴィオラ奏者のティモシー・リダウトですが、MCSとは良好な関係にあり、今回こうして再来日のオファーを受けてくれた事は本当に喜ばしいことだと思っています。

こう書くと失礼かもしれませんが、「そんじょそこらの演奏家とは違う!」ということを、我々の肌感覚だけではなく、ヨーロッパの関係者の対応からもはっきりと思い知らされます。

これから間違いなくスターになる!ティモシー・リダウトの公演は絶対にお見逃しなきよう、ここにこうして(宣伝も兼ねて)記したいと思った次第です。

6/24(月)ティモシー・リダウト&ベンジャミン・フリス デュオ・リサイタルの詳細とチケット予約は以下から:

https://mcsya.org/concerts/2019-24-june-timothy-ridout-and-benjamin-frith/
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