ジョン・ウィリアムズは映画音楽からの引退を示唆

ジョン・ウィリアムズの音楽は死ぬほど聴いたよなあと思いますよね。もう90歳なのにまだかくしゃくとしていて、ベルリン・フィルを指揮したりウィーン・フィルを指揮したり大忙しだ。ベルリン・フィルをご本人が指揮してスーパーマンのテーマを演奏したり、ウィーン・フィルを指揮してスターウォーズの音楽を演奏したりするとは思わなかったよなあ。

90歳の人物とは思えない多忙ぶり。ただ、こういうのはよく言われることですが、仕事が元気の秘訣というやつかもしれませんね。仕事があることでピンと緊張感を持ち続けることができ、身体も元気でいられるというやつですわ。

100作品を超す映画のために音楽を提供し、アカデミー賞5回、グラミー賞25回。いやいや、この受賞回数、異常っすよやばい、偉人すぎるというやつ。誰だってスターウォーズやETの音楽にはわくわくしたよね、って世代がバレるな(今さら何を)。

しかしご本人的にはもう映画音楽からは引退したいのだそうでございます。はじめてのピアノ協奏曲も書きたいとのことでございまして、どういう音楽になるのでございましょうか。クラウディオ・アラウがいまも生きていたら「映画音楽だから」といって演奏を拒否するのであろうか。なんて意地悪なアラウ。お前はベートーヴェンだけ弾いとけ(ごめんなさいうそです)。せっかくなので21世紀のスタンダードとなるような大傑作を書いていただきたいとおもうところでございます。

https://www.theviolinchannel.com/composer-john-williams-to-step-away-from-film-scoring/

もう映画音楽はいいかなと思ったきっかけはコロナだとありまして、コロナで映画製作の仕事がなくなったのはむしろ大歓迎だったと。超絶有名な人物だからこそのコメントでただただ羨ましい限りでございます。この間、散歩をしたり古典派やロマン派の楽譜を研究したりしたとのこと。

ただスピルバーグの作品2つ、ファーベルマンズとインディージョーンズ第五作目だけはやるということだそうです。スピルバーグを断るのは難しい。レジェンドにそう言わせるスピルバーグのような存在にわたしもなりたい(無理)。

以下、ニューヨーク・タイムズの記事の締めくくりがいい。とてもいい。

ウィリアムズはバッハがカントールを務めたドイツ、ライプツィヒの聖トーマス教会を訪れたときのことを語った。第二次世界大戦の間、大作曲家の遺産を守るべくなされた様々の努力について牧師から話をきき、その熱意に感嘆したのだという。教会を出たウィリアムズはふと立ち止まる。オルガン奏者が「ジュラシックパーク」のテーマのような音楽を壮大な空間に響かせていたのだ。ウィリアムズは顔をほころばせ牧師に向かって言った。

「これで、私も死ねる」

https://www.nytimes.com/2022/02/08/arts/music/john-williams-hollywood-film.html

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