ガブリエラ・モンテーロ plays パックマン

ガブリエラ・モンテーロはリサイタルや協奏曲のあとに即興演奏をするんですよね。しかも即興演奏のテーマを聴衆に歌ってもらって、それからやるんですよ。もちろん仕込みなしです。

たとえばパイプオルガンのコンサートでは即興というのがよく組み込まれたりもします。ヴァルヒャだか誰だったかが大阪で《六甲おろし》をテーマに即興したことがあるとかないとか。しかしクラシック音楽のピアニストが即興、というのはあまりないかもしれませんね。しかも聴衆にその場でメロディーを提供して(歌って)もらって、というのはさらに聞かないですね。いやむしろオルガンリサイタルでもこういうのはあんまりない。つまりなかなかにこれはモンテーロならではという形です。モンテーロは即興の勉強をちゃんとしたことはなく、子供の頃から自然と身についた能力なんだそうです。

武蔵野市民文化会館でリサイタルをやってもらったときも、お客さんにテーマを言ってもらった。勇気ある方が《誰も寝てはならぬ》をご所望になったんですよね。ネッスンドルマ!と客席から声が出た時に「OK、じゃあ歌ってよ」とわざわざ、誰もが知っているメロディーにも関わらず歌ってもらったのは「ただ単に自分が演奏するだけでなく、聴衆と演奏家とのコミュニケーションとして意味があるからだ」と楽屋で語っていたのをよく憶えています。やさしい笑顔をしながら語ってくれましたが、ベネズエラのために断固として戦う強い意思を持った人でもあります。

そのモンテーロが、ぶっ飛び系ヴァイオリニストのアレクセイ・イグデスマンのリクエストに応えパックマンのテーマで即興する動画が先週公開されている。

「なんだっけこれ、ものすごく知ってるんだけど」「パックマンだよ!」「あー、遊んだわ」「パックマンに音楽があったなんておぼえてなかったわ。てかこれ難しすぎでしょ」とかいいつつ弾き出すモンテーロ先生。

なんだかんだ言って本人も楽しいそうすな。

パックマンの音楽オリジナル:

モンテーロのピアノ協奏曲第1番《ラテン協奏曲》は:

イグデスマンとモンテーロの愉快なインタビューもあるよ。スターウォーズで即興もしてたりします:

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