【訃報】フー・ツォン、コロナでロンドンの病院で死去。享年86。

年末年始、ブログ更新はお休みしようと思っていましたが、たいへん残念なニュースを目にしましたので投稿いたします。中国を代表するピアニスト、フー・ツォンがコロナで、ロンドンの病院で一昨日(2020年12月28日)お亡くなりになったそうです。

https://www.bbc.com/news/world-asia-china-55471813

https://www.scmp.com/lifestyle/arts-culture/article/3115670/acclaimed-chinese-pianist-fou-tsong-86-dies-covid-19-uk

1934年うまれ、86歳。日本でまた弾いてくれないかな、なんてぼんやりと思っていたのは昨年ぐらいのこと。コンサートでまだバリバリと演奏している、というような情報はなかったものの、どうやらお元気でレッスンなんかはやっているようだ、とワンおばちゃん情報としてきいておりました(ここだけの話、ワンおばちゃんの情報網はすごいんだぜ)。

しかし死因がコロナですか・・・。なんと言っていいのやら。

フー・ツォンは1934年に上海でインテリの両親のもとに生まれた。父はフランス文学者で翻訳家。しかし両親は文化大革命により1966年、自死を選ぶこととなる。フー・ツォン本人は19歳から(同じ共産国の)ポーランドで学び、1955年ショパン国際コンクール3位入賞(ハラシェヴィチが優勝しアシュケナージが2位)。アジア人として初めての上位入賞者となりました。

マズルカop.56-3(1955年ショパンコンクール入賞者コンサート)

1959年にロンドンに居を移してからずっとロンドン在住。中国には文化大革命が終わった1979年以降、毎年のように訪れコンサートを行ったが住むことはなかった。メニューインの娘と結婚し息子2人。離婚後、韓国人女性と短い結婚を終えたのち中国人ピアニストのパッツィ・トーと再婚し、息子がもうひとり。パッツィもコロナに感染したが退院しているそうです。

夫婦揃ってコロナに感染し、妻だけが生還。これを悲しいと言わずして何というのでしょう。

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